日本では長らく「副業を大々的に言うなんてあり得ない」という風潮が続いていました。ですが、平成30年に厚生労働省から『副業・兼業の促進に関するガイドライン』が発表され、令和2年にはその改正も行われています。
また、株式会社リクルートの「兼業・副業に関する動向調査(2020年)」によると、国そのものが副業や兼業を推進し始めたことで、ここ数年の副業経験者は約10%弱、今後再開予定の人も入れると15%にものぼります。
さらに今後兼業・副業をやってみたい人は41.8%もいるそうです。企業側で副業を受け入れる体制が整っているわけではありませんが、世の中の副業への関心度が高いことがこの調査結果からもわかります。
そんな中で私も副業を始めたワーママのひとり。世の中のワーママはどのように副業を始めているのでしょうか?ワーママにおすすめの副業、副業をはじめるときの注意点やメリットとデメリットを、実際に副業をしているママ達の声を元にまとめました。
今回は、CheUP!という私が所属するコミュニティーの方達123名にアンケートを取って聞いてみた副業状況を詳しくご紹介していきます。
働くお母さんが、副業を始める時の参考にしてください。
ワーママの副業実態とは?アンケートから副業の始め方を解説
ワーママが副業を選ぶときのポイントは何があるのでしょうか?
CheUP!でとったアンケートの結果は以下のようになっています。
「副業に関するアンケート」(2023年2月15日〜21日実施CheUP!受講生123名が回答)
人によってポイントになることは様々ですが、主に次の4つがあります。
詳しく説明します。
ワーママが副業を選ぶなら、在宅でできることをポイントに仕事を選びましょう。
外の仕事を選んだ場合、子供を預ける場所に困るからです。
例えばコンビニやファミレスで本業後に仕事をするとしても、子供の面倒をみる人を探したり家事が溜まったりしてしまいます。
その点、在宅ワークであれば子供をみながら仕事ができたり、家事をこなしながら仕事ができたりと効率的です。
ワーママが副業を選ぶなら、在宅でできる仕事がマストと言えます。
ワーママの副業には、時間的拘束がない方が働きやすいでしょう。
副業の時間まで決められると、時間管理が難しくなり、家庭にも影響がでます。
例えば時間ではなく「何日までに納品」や、「単価制」のような働き方が時間に縛られず副業として働きやすいです。
また、朝や夜、夫に家事や育児を任せて週末の時間を有効活用できます。
ワーママが副業をしていく時は、柔軟な働き方ができる方法を選ぶといいでしょう。
ワーママの副業は、私にもできそうだと思える仕事を選ぶようにしましょう。
稼げそうと思ってちょっと無理をすると、挫折するケースが多いからです。
今の仕事に関係あることや、将来やってみたいことなど、あくまでも自分にもできそうだと思える仕事を選ぶことで、仕事や知識への欲を維持しながら続けていけます。
「これならできそう」と思った仕事は魅力的なので、あなたの意欲を最大限に高めてくれるはずです。
ワーママの副業は、好きなことを活かせる仕事を選ぶのがポイントです。
それは、ネット環境が発達したおかげで、趣味も気軽に仕事にできるようになったからです。
例えば趣味で作った雑貨やお菓子などを、自宅にいながら販売することも簡単にできます。
好きなことなら、モチベーションも高く副業を始められます。
ワーママにおすすめの副業は、どんな仕事があるでしょうか?
CheUP!の受講生のアンケートで「やったことのある副業」の回答結果は、以下のようになっています。それを踏まえて次の7つの副業とその始め方を解説していきます。
詳しく解説します。
「副業に関するアンケート」(2023年2月15日〜21日実施CheUP!受講生123名が回答)
ポイ活・アンケートモニターは、CheUP!受講のアンケートでも人気がある副業で、サイトに登録してアンケート調査に協力しポイントを集めて稼ぐという仕事。
アンケートに答えるだけなので、スキル不要ですぐに始められます。報酬は数十円〜数千円まで幅広く、ある程度上手く使いこなさなければ十分に稼ぐのは難しいかもしれません。
ポイ活やアンケートモニターに関してまとめている記事は、次のものもあるので参考にしてください。
フリマアプリの副業は家にある不用品やハンドメイド作品を販売する副業です。せどりは商品を安く仕入れ、手数料を上乗せして販売することで利益を得る商売の方法です。
販売場所はフリマアプリや自分のサイトを立ち上げて販売することもできます。
詳細は以下の記事にもまとめていますので、参考にしてください。
Webライターは、Web上に掲載される文章を書くのが仕事です。
アフィリエイトはWebライターと混同されがちですが、物販アフィリエイトやASPアフィリエイトなどがあります。物販アフィリエイトは、物やサービスを紹介して報酬がもらえるもので、ASPは企業の商品やサービスを紹介します。
紹介する際にブログやSNSを使うのでWebライターと混同されがちです。
Webライターは、クラウドソーシングサイトで仕事を取ってくるのが一般的な始め方です。
アフィリエイトの場合は、ASPに登録して、審査に合格するとブログなどに広告を掲載できるようになります。
詳しくは以下の記事でもまとめています。参考にしてくださいね。
Webデザインは、Webサイトやコンテンツのデザインを作る仕事です。ある程度知識を身につける必要がありますが、アート作品ではなく商品を売るためのデザインなのでコツを掴めば作れるようになります。
始め方は知人の紹介からであったり、クラウドソーシングサイトやスキル販売に登録したりして、始める人もいます。
詳しくは、次の記事にもまとめていますので、参考にしてください。
スキル販売は、自分ができることを商品として販売する『代行業』のようなものです。
自分のスキルといっても、難しく考える必要はなく、通常の社会経験や仕事経験が意外と売れるスキルになります。
スキル販売を始めるには、サイトに登録して仕事を受注する必要があります。
スキル販売できるサイトは色々あるのですが、メジャーなところでいうと『ココナラ』を見てみるといいでしょう。
「これもスキルとして売れるの!?」と驚くような内容まで販売されています。
そんなスキル販売で売れる一部の内容は、次の記事にもまとめてあります。良ければ参考にしてください。
ハンドメイド販売は、手作りのアクセサリーや子供服、雑貨を作って、フリマサイトやネットショップで販売する副業です。
始め方はフリマサイトであれば、サイトに登録して商品ができたらアップして売れるのを待ちます。
ネットショップも今は無料で簡単に作れるサイトがたくさんあるので、その中から選ぶといいでしょう。サイトによっては月額使用料や手数料が変わってくるので、ご自身の利用法に適したものを探してください。
ハンドメイド販売については、次の記事でもまとめています。参考にしてください。
投資は、副業禁止の会社でも行え、株式投資・投資信託・FXなどが代表的です。投資はすごくお金がかかるイメージでしたが、今は少額から投資できる商品が増えています。
投資のプロが運用する投資信託や、FXの自動売買ツールを使えば、常に画面を見ている必要はなく、ほったらかしでも資産が増える可能性があります。
投資に関しては、次の記事でもまとめていますので参考にしてください。
副業をする際の注意点として、以下の3つがあります。
詳しく説明します。
ワーママが副業をする際には、会社が副業をOKしているか確認しておきましょう。
国が副業を推奨しているとはいえ、まだまだ副業を禁止している企業は多いのが現状です。
もし副業が禁止になっているところを無視していると、就業規則違反など罰則がある場合もあります。せっかく始めたのに本業に支障があっては意味がないので、事前に確認しておきましょう。
ワーママが副業をする際には、秘密保持義務に気をつけましょう。本業に近い仕事を副業とした場合、それぞれの仕事の秘密を漏洩してはいけません。
秘密情報の漏洩は、会社の不利益以外にも、あなた自身の信用問題にもなります。
情報の区別はしっかりつけ、秘密情報は厳密に管理しましょう。
ワーママが副業をする際には、確定申告をする可能性があることを忘れてはいけません。
副業の年間所得が20万円を超えると、確定申告が必要になりです。また20万円以下でも住民税の申告は必要になるので忘れないようにしましょう。
ワーママが副業をすることにも、メリット・デメリットがあります。ここからはメリットとデメリットに分けて解説していきます。
「副業に関するアンケート」(2023年2月15日〜21日実施CheUP!受講生123名が回答)
ワーママが副業する際のデメリットも、アンケートを見ればわかる通り、人によってさまざまです。ですが、大きく分けると、主に以下の3つに分けられます。
ここからは、それぞれのデメリットについて説明します。
本業もしっかりこなして、副業を軌道に乗せようと思ったら、仕事に割く時間は当然増えます。子どもや家族との時間が減ることに罪悪感を感じる人も多いでしょう。
子どもや家族との時間を最優先とするなら、その分働き方や選ぶ副業を考えなければなりません。
抱える仕事が増える分、心身ともに疲労は溜まります。ですが、自分で始めたのだから疲れたからと家族に当たるのはよくないですよね。
限界まで仕事をしようとせず、少し余裕を持つくらいの仕事量に調整した方が身体にも心にもいいと言えます。自身や家族の生活スタイルに合わせて仕事を選ぶことが重要です。
副業が忙しくなればなるほど、本業へ支障が出やすくなります。今までよりも必要な時間が増えるのだから、当然といえば当然なのですが、これが企業が副業OKとしない理由でもあります。
ですが、副業をすることでタイムマネジメントが上手くなり、本業や家事も効率的にできるようになる人もいます。少しずつ仕事量を調整しながらチャレンジするのがいいでしょう。
まだまだ副業には追い風とは言えない状況かもしれませんが、着実に始める人は増えています。本記事では、ワーママが副業を始めるときの始め方やメリット・デメリットを紹介しました。
すでに仕事を持っている分、使える時間が限られるワーママにとって副業はやってみたいけどできるかなとの不安もあるかもしれません。
ですが、副業体験者の意見としては、本業だけしているよりもワクワクすることができ良い刺激になります。人生を2倍楽しんでいる感じです。
もし副業をしようか悩んでいるワーママがいるのなら、ぜひポイ活などから一度体験してみてください。物事の見え方が変わりますよ。
この記事を書いた人
畠山 かおり