副業をはじめたい! と思ったときに、文章を読んだり書いたりすることが好きな人なら「ライターの仕事」に興味を持つかもしれません。
私自身も書くことが好きだったので、はじめての副業はライターでした。
ライターは物販のように元手がかからず、パソコンひとつでできる人気の副業で、未経験や主婦の方にもおすすめです。
しかし、ライターといっても、Webライター、シナリオライター、コピーライター、トラベルライターなど、種類はさまざまです。
何も知らずにインターネットで見つけた「ライター」の仕事に応募してしまうと、自分の思いもよらなかった内容のライティングを任され、「思ったように書けない。こんなはずではなかった」と挫折してしまいかねません。
また、ライターの仕事は思った以上に時間がかかるもの。
応募前に、収入体系やメリット、デメリット、注意点を把握しておけば、本業や家事・育児とのバランスを崩すことなく、計画的にライターとしてステップアップできます。
この記事では、副業ライターに興味がある方に向けて、ライターの種類や仕事の探し方、ライターを副業にするメリット・デメリットや注意点をご紹介していきます。
ぜひ、ライターを始める前の基礎知識として、ご活用ください。
副業ライターは主婦・未経験でもおすすめ!はじめ方・メリット・デメリットを解説
ライターとは「依頼された内容に応じて文章を書く人」を指します。
書籍や雑誌、Webメディアなどに掲載する文章を出版社や編集プロダクション、Webメディアを持つ企業や個人などから依頼されて執筆します。
依頼された文章を書くために、企画や調査、記事によっては取材やインタビューも必要になります。
仕事の種類はさまざまで、書く分野や専門性によってリサーチの時間や収入が変わります。
ライターは、クライアントから依頼され、掲載するメディアの目的にそった文章を納品する必要があります。
そのため、文章力だけでなく、ライティングをする前のリサーチが必要になります。
リサーチには時間がかかるので、自分の本業や趣味、人生経験の中ですでに知識がある分野や興味のある分野のほうが書きやすく、収入も得やすくなります。
ライターの種類には、以下のようなものがあります。
ここからは、さらに具体的にそれぞれのライターの仕事内容を解説していきます。
Webライターとは、指定されたテーマにそってWebサイト上に掲載する文章を書くライターです。
検索されたときに上位に表示されるように、検索エンジンを意識したライティングが求められます。
ニュースやゴシップ、趣味の分野だけでなく、専門性の求められる薬学や医学、法律の記事など、活躍の場はさまざまです。
企業のホームページやブログ、個人のサイトなど、インターネット上に記事があふれている今、Webライターの需要は高まっています。
Webライターの仕事は以下のような流れになります。
●キーワード選定
「キーワード選定」とは、読者が自分の知りたいことを検索した時に、上位に表示されるようにSEOキーワードを選ぶ作業です。
SEOとは、「サーチエンジン最適化」という意味。
指定されたテーマにおいて、読者がどのような悩みで検索するかなどをリサーチして選定します。
● 構成確認
「キーワード」決定後、テーマからそれずにスムーズに執筆できるように構成案を作成します。
読者の悩みを解消できるように流れやボリュームを考えます。
また、タイトルや見出しにSEOキーワードを入れることで、検索上位に表示されやすくなります。
構成がすでにできている案件の場合は、タイトルや見出しを確認し、インターネットなどで記事の執筆に必要なリサーチをします。
取材やインタビューが必要であれば行います。
●執筆・ライティング
リサーチや取材した情報をもとに、ライティングをします。
クライアントに指定された執筆ルールがあれば確認し、掲載メディアに合わせた文体や表記で書きます。
具体例や根拠となる情報を交えながら、読者に要点が伝わるようにわかりやすくまとめ、執筆後に推敲します。
●校正・修正
クライアントに記事を提出します。
クライアントや校正担当者が校正をし、修正が必要な場合はクライアントの希望に応じて、表記や言い回し、情報の追加などの修正を行った後に、再提出します。
● 納品
再提出した記事がクライアントに承認されたら、納品となり、報酬が得られます。
以上、Webライターの仕事の流れをご紹介しましたが、あくまでもこれは一例です。
クライアントによって要望が異なる場合がありますので、クライアントに合わせて仕事を進めましょう。
シナリオライターとは、アニメやゲーム、ドラマや映画、スマホゲームやYouTube動画などのシナリオを書くライターです。
クライアントの要望に応じて、作品の世界観やストーリー、キャラクターの性格やセリフなどを想像して執筆します。
仕事の流れとしては、クライアントから作品のテーマやコンセプトを聞き、その内容をもとに、構成を作成します。クライアントとの打ち合わせを重ねながら、構成をもとにキャラクターの家族構成や性格やセリフ、アイテムなどを想像し、ひとつのシナリオを作りあげていきます。
発想力や表現力、センスが必要とされる仕事ですが、創作好きな人に向いています。YouTubeでの動画発信が増加しているため、クラウドソーシングでのYoutube動画の台本作成の仕事が増えています。
コピーライターとは、商品や企業の宣伝するための文言(コピー)を書くライターです。多くの人の注意を引き、心を動かす文言を考えることが求められます。
仕事の流れとしては、クライアントから依頼された広告企画のコンセプトを理解したうえで市場のリサーチをします。
商品の特徴や、強みや弱み、消費者の心理やメリットなどを細かく分析し、読者にインパクトを与え、行動につながるような文言を考えます。
インターネット広告が増えている現在、コピーライターの活躍の場も広がっています。
トラベルライター・旅行ライターとは、旅行で訪れた場所のグルメや観光情報、国内外の観光地を紹介する記事を書くライターです。
Web媒体の旅行サイトや観光サイト、旅行雑誌などに掲載される記事を書きます。
クライアントによっては、実際に旅行に行って自分で取材や写真撮影をして記事にすることが求められます。
旅行先の体験を交えた臨場感あふれる文章が書けると、読み手にも旅行の楽しさが伝わります。
旅行が好きな方、撮影や取材が苦にならない人に向いています。
美容ライターとは、美容に関するさまざまな記事を書く美容専門ライターです。美容系のWebサイトや企業のホームページ、美容雑誌などに掲載される記事を書きます。
クライアントの依頼に応じて、美容の専門家に取材したり、自分がコスメを使用した体験を書いたり、美容の情報を集めて記事にしたりすることが求められます。
美容の流行は常に移り変わるものなので、美容の情報に敏感な方、美容が大好きで、最新情報を知って発信したい人に向いています。
スポーツ・サッカーライターとは、スポーツをテーマにした記事を執筆するライターです。
スポーツ選手や監督へのインタビュー、スポーツの知識やプレーのノウハウ、スポーツ観戦の体験などを記事にします。
スポーツ関連のWebサイトや専門的な雑誌などに掲載されるため、スポーツの専門知識がある人、スポーツ観戦が好きな人、実際にスポーツをやっていた人、スポーツについて調べることが苦にならない人に向いています。
フード・グルメライターとは、食やグルメに関する記事を書くライターです。
レストランや食品メーカーへの取材、シェフへのインタビューやレシピの取材、食の流行などを分析して記事を書きます。
クライアントの依頼に応じて、お店の紹介や料理の感想、食べ歩きの記事なども執筆します。
食関係のWebサイトや企業のホームページ、食関係の雑誌などに掲載されるため、食べることや食が好きな人に向いています。
映画ライターとは、映画の内容に関する記事や情報を紹介するライターです。
最新の映画の試写を観たレビューや過去に観た映画の紹介記事などを書きます。
映画関係のWebサイトや企業のホームページ、映画雑誌などに掲載されます。
自分の感想を交えた記事を書く必要があるので、映画が好きな方、映画の魅力を自分の言葉で他人に伝えたい方、映画への情熱がある方に向いています。
副業ライターの種類について紹介してきましたが、興味のある分野は見つかりましたか?
ここからは、実際にライターの副業のはじめ方を、
の3STEPで紹介していきます。
副業ライターの仕事に応募する前に、まずライティングの仕事を受けられるように準備をしましょう。
いきなり仕事を受けることに不安がある方は、文章を書くことに慣れることからはじめるのがおすすめです。
ここでは、「ブログやSNSをはじめてみる」「スクールに通って実力をつける」という2つの方法をご紹介します。
● ブログやSNSをはじめてみる
ブログは、他人に読んでもらう文章を書く練習の場となります。ライティング力を高めることはもちろん、ブログを書き続ければ、自分の知識や専門性、文章力をアピールする場やクライアントに示すポートフォリオになります。
SNSは、Twitterであれば、140文字という短い文章で伝えたいことを発信するトレーニングになります。
また、SNSはライターをしている人、ライターを目指している人、ライターを探している人などとつながる場となり、ライティングの情報を得ることもできます。
● スクールに通って実力をつける
文章を書けるかどうか不安、という方は、Webライティングのスクールに通って、ライティングの基礎を学ぶのもよいでしょう。「読者に届く基本的な文章の書き方」「SEOの知識」「Webマーケティングの知識」などを身につけると、クライアントからの評価が高まり、早い時期から単価の高い案件を獲得できます。
、
文章を書くことに少し慣れてきたら、自分がどの分野のライティングをしたいかを考えましょう。
自分の趣味や特技、資格や本業、人生経験などを整理して、書きたい分野をしぼります。
興味のない分野だと一から勉強する必要があり、リサーチも苦痛になるため、すでにある知識や自分の興味を生かすことがおすすめです。
また、副業ライターとして月にどのくらいの収入を目指すのかも考えましょう。
ライターの仕事は、慣れるまでは時間がかかりますし、単価が安いため、思うように収入を得られないかもしれません。
経験を積むうちに、ライティングのスピードや専門性が高まり、収入が上がりますが、初めは本業や家事、育児とのワークバランスを崩さないように、一日にどれくらい副業に使える時間があるのかを割り出し、無理のない額を目標にするとよいでしょう。
自分の稼ぎ方のプランニングができたら、実際にライターの副業を探してみましょう。
ここでは、
の3つの方法をご紹介します。
ライティング未経験の場合は、クラウドソーシングやSNSで仕事を探すのがおすすめです。
クラウドソーシングとは、インターネット上で仕事をしたい人と依頼したい人をマッチングするサービスのことです。
クラウドソーシング大手の「クラウドワークス」や「ランサーズ」「サグーワークス」などは、初心者でも応募できる案件がいくつもあります。
クラウドソーシングは無料で登録や利用ができます。
仕事を請け負い、報酬が発生した時に手数料が引かれて報酬が振り込まれる仕組みです。
はじめは「未経験者可」の仕事に応募してライティングの経験を積みましょう。
自信や実績ができれば、単価が高い案件を獲得しやすくなります。
SNSは、Twitterなどで、Webライターを募集している発注者に出会うことがあります。
Twitterで「♯ライター募集」で検索するとWebメディアの編集者やディレクターなどがライター募集のツイートをしていることがありますので、条件があえば応募してみましょう。
インターネット上のニュースサイトやエンタメサイトなどを運営する企業が「ライター募集」をしているケースもあります。
自分が書いてみたい分野のWebサイトがあれば、運営する企業のホームページに「ライター募集」があるかを確認し、「未経験可」であれば、応募してみましょう。
あなたの周りにライターを必要としている知り合いはいませんか?
誰にでも情報発信が可能になった今、ライターの需要は高まっており、「ライターの仕事をはじめた」ことをアピールすれば、仕事につながることがあります。
私の知人が、FacebookやTwitterで「ライターの仕事を始めた」と発信したところ、昔の知り合いからライティングを依頼されたそうです。それをきっかけに人脈が広がり、その知り合いのつてでライティング依頼があったとも言っていました。
抵抗がなければ、知り合いに「ライターの仕事をはじめた」ことを伝え、ライティングの仕事を探してみましょう。
ところで、ライターの副業は稼げるのでしょうか? また、ライターの収入はどのように決まるのでしょうか? ここからは、気になるライターの報酬についてご紹介します。
ライターの報酬形態には以下のようなものがあります。
報酬形態 | 報酬内容 |
文字単価 | 「1文字〇円」の計算で文字数に合わせて報酬が決まります。 |
記事単価 | 「1記事〇〇〇円」で記事数で報酬が決まります。 |
時給単価 | 「1時間〇〇〇円」で働いた時間で報酬が決まります。 |
固定給 | 「月〇万円」のように報酬が固定されています。 |
歩合給 | 仕事の成果に応じて報酬が変わります。 |
「1文字いくら」「1記事いくら」で決まることが多いライターの報酬ですが、報酬形態の例は、以下の表のようになります。
報酬形態 | 例 |
文字単価 | 文字単価1円×1,000文字=1,000円 |
記事単価 | 記事単価1,000円×1記事=1,000円 |
文字・記事単価は、ライターの経験や実力によって変わり、文字単価3円や10円の方や1記事1万円という方もいます。
ライターをはじめたばかりのころは稼げなくても、経験を積むにつれて単価が上がっていきます。
記事を納品すれば収入につながりますので、自分の頑張り次第で稼げるようになります。
ライターの報酬は、スキルや媒体によって変化しますが、報酬の相場は一体どのくらいなのでしょうか?
文字単価の相場は、以下の表のようになります。
未経験~初心者 | 文字単価1円まで |
初心者~中級者向け | 文字単価1~1.5円 |
ライター経験1年以上の中級者向け | 文字単価1.5~2円 |
ライター経験数年の上級者向け | 文字単価2円以上 |
また、テーマによっても文字単価の相場は異なります。
一般的なテーマ | 文字単価0.5~2円 |
特定のテーマ | 文字単価0.8~3円 |
専門性のあるテーマ | 文字単価1.2~5円 |
インタビュー記事 | 文字単価2~5円 |
出典:ランサーズ「制作物の種類・参考価格」
経験を積んでライティングのスピードをアップさせ、さらに専門性のあるテーマを選ぶことで、報酬は上がっていきます。
はじめてライターに応募する場合は、自分の好きなジャンルやすでに知識があるジャンルの仕事への応募がおすすめです。
なぜなら、知らないことや興味のないジャンルだと、記事を書く前のリサーチに時間がかかってしまうからです。
その反面、はじめから知っている自分が好きなジャンルなら、リサーチにも興味が持て、執筆もそこまで時間をかけずに行えます。
さらに、そのジャンルの体験談や具体例を盛り込めば、リアリティのある記事を書けるため、クライアントの評価が高まり、単価アップにつながります。
クラウドソーシングで案件を獲得できても、単発の依頼だと、納品するたびに他の案件に応募しなければならず、クライアントの執筆ルールに毎回慣れなければなりません。
そこで、相性の良いクライアントと出会えたら、継続的に案件を受注できるように友好な関係性を築きましょう。クライアントの満足する良質な記事を執筆する、納期よりも前に提出するなど、、メールへの返信を早くするなどを行い信頼関係を築けば、継続的に依頼を受けられます。
クラウドソーシングで応募の際に、継続案件を選ぶのもよいでしょう。
仕事内容や報酬についてご紹介してきましたが、ライターの仕事についてイメージが湧いてきたでしょうか?
ライターを副業にするメリットとしては、
などがあります。
ここからは、ライターのメリットについて、詳しく解説していきます。
ライターになるには、資格や学歴、年齢は関係ありません。パソコンが使え、文章が書ければ可能なので、他の仕事に比べて未経験でもはじめやすいというメリットがあります。
ライターの仕事には「未経験可」のものも多く、仕事も獲得しやすいのです。
近年、Webメディアの増加により、ライターの需要が高まり、さまざまなジャンルの文章が求められています。自分の好きな分野や専門性、体験や知識とライティングをかけ合わせれば、未経験でも収入につながります。
ライターの副業をするうちに、わかりやすく伝わりやすい文章が書けるようになります。語彙力や表現力も高まるので、本業で企画書や報告書などの文章を書く際にも役立つでしょう。
セールスライティングやコピーライティングのスキルを学べば、人の心を動かす文章が書けるようになり、プレゼンテーションなどの本業のビジネスシーンでの評価もアップします。
ライターは、パソコンとインターネットの環境があれば、打ち合わせから執筆、納品までできる仕事です。納期を守れば、働く時間や場所は自由なので、本業が終わってから寝るまでの時間を有効活用したり、休日にカフェや旅行先で執筆したりと、自由な働き方が可能です。
本業が忙しい時期は、ライティングの仕事量を減らし、稼ぎたい時期は仕事量を増やすなど、自分の都合に合わせて仕事量を調整することができるのもメリットです。
ライターの仕事は、文字単価や記事単価で報酬が決まるため、仕事量を増やせば増やすだけ収入を増やせるというメリットがあります。
ライティングのスピードが速くなり、専門性が高まって単価が上がれば、効率よく稼げるようになります。
場所を選ばず、好きな時間で働けるなどメリットが多い副業ライターの仕事ですが、デメリットもあります。
ライターを副業にするデメリットには、
などがあります。
ここからは、ライターのデメリットについて、詳しく解説していきます。
初心者でも可能な副業ライターの仕事ですが、はじめてすぐのころは、単価が安いというデメリットがあります。
クラウドソーシングでは、文字単価1文字0.1円~という案件もあり、その場合、1時間で1,000文字書いても時給100円にしかなりません。あまりにも単価の安い仕事は受けないようにする、ということも大切です。
また、1文字1円の文字単価でも、慣れないうちはリサーチや構成などに時間がかかり、すぐに効率よく稼げるようになるとはいえないでしょう。
これらは、副業ライターを続けるうちに解消されていきますが、はじめから高い報酬を得ることは考えない方がよいかもしれません。
ライターで収入を得るには、毎月収入が見込める継続案件を獲得する必要があります。
しかし、クライアントによっては、継続の必要がなかったり、時期的に仕事がなかったりする場合があります。収入を安定させるには、複数のクライアントとの契約が必要です。
ライターとして契約する仕事には、納期や期限があります。本業が急に忙しくなった場合でも、体調不良でも納期は変更できないので、スケジュールや体調管理が重要になります。
自分がどのくらい副業に時間を使えるのか、その時間でどのくらいの執筆が可能なのかを把握し、納期が近い案件を複数抱えない、スケジュールに余裕を持つなどを心がけましょう。
ここまで読んできて、ライターの副業をやってみよう! と思った方に、ライターを副業にする前に知っておきたいいくつか注意点をお伝えします。
それは、
などです。
ひとつずつ詳しくみていきましょう。
ライティングは未経験でもできるハードルの低い副業ですが、はじめてから数ヶ月間は収入が思うように得られないと考えておきましょう。
なぜなら、慣れないうちは、執筆前のリサーチに時間がかかったり、ライティングが計画通りに進まなかったりするからです。また、クライアントの都合により契約が打ち切られることや本業や家事、育児とのワークバランスがうまくとれないこともあるかもしれません。
ただ、その時期を超えると、ライティングのコツがつかめ、スピードや単価が上がりますので、最初の時期は修行と割り切って、地道な努力を続けましょう。
ライターをはじめてすぐのころは、文字単価0.5円などの仕事を受けることがあるかもしれません。初心者のうちは「文章を書く練習の場」と割り切り、経験を積むために文字単価の低い仕事を受けるのはやむを得ないでしょう。
しかし、1年たっても「自信がない」という理由で、低単価の仕事ばかり受けていると、収入アップにつながらず、疲れ切ってしまいます。
文字単価0.5円の仕事は初めのうちだけにして、専門性やスキルアップに合わせて徐々に単価の高い仕事にチャレンジし、優良なクライアントとつながるようにしましょう。
ライターの報酬形態は文字単価なので、文字数を増やすことに気を取られがちです。しかし、文字数だけに力を入れると、支離滅裂な表現や何が言いたいのかが伝わらない文章になりかねません。
クライアントは、目的をもってメディアを運営し、読者に何かを伝える「質」のよい記事を求めています。文字数だけにとらわれず、一つ一つの記事を丁寧に仕上げることでクライアントからの評価が上がり、信頼を得て、継続依頼や報酬アップにつながります。
副業ライターとしてある程度の安定した収入を得ようとすると、複数案件をかけもちする必要が出てきます。しかし、2日に1記事や週に3記事などの条件で契約する場合、納期が重なることや一度、納品した記事の修正が、他の締切日と重なってしまうことがあります。
納期に間に合わない、ということにならないように、自分のキャパを超える複数案件をかけもちしないようにしましょう。
自分が副業に1日何時間使えるのか、本業に支障の出ない範囲なのかを考えてスケジュールを組むとよいでしょう。
副業ライターをはじめる前に、一日のうちで家事や育児にかかる時間も計算しましょう。収入を得るために副業をはじめたのに、家事や育児に支障が出たり睡眠時間を削って健康を害してしまっては本末転倒です。
1日に何時間なら副業に使えそうか、その時間で何記事くらい書けそうかを計算し、無理のない範囲で仕事を受けるようにしましょう。
副業ライターの仕事について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
ライターにはさまざまな種類があるので、どの分野なら自分の知識や経験や体験を生かせそうか、興味を持って楽しくライティングができそうかを考えてみましょう。
はじめは思うように稼げないかもしれませんが、ライターの仕事を続けるうちに、自分自身のライティングスキルが上がり、単価アップにつながっていきます。
ライターは時間も場所も選ばない、働く女性や主婦にもぴったりな副業です。
書くことが好きな方は、ぜひ副業ライターにチャレンジしてみてください。
この記事を書いた人
石原 京子
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