昨今、在宅ワークの選択肢は大幅に広がりました。
「特別なスキルがなく、会社員時代は事務の経験だけ」といった方に、自分の能力やスキルを活かせる“在宅事務”という仕事をご紹介します。
本記事では以下の内容について解説していきます。
それでは見ていきましょう。
在宅ワーク事務求人の探し方と履歴書で歓迎される5つのスキルと書き方
在宅事務の仕事内容は、雇い主(企業や個人事業主)をサポートすることです。
これは一般的な事務業務とほとんど同じで、仕事内容は主に次のようなものになります。
ただし、雇い主(企業や個人事業主)によって必要とされる業務は異なりますので、具体的な仕事内容は求人情報などでしっかり確認しましょう。
在宅事務の業務において、仕事の指示や連絡は主にメールやチャット・zoomなどのオンラインツールを使用することが一般的です。
在宅事務の仕事を探す方法については、クラウドソーシングサイトや求人情報サイト、事務代行サービスなどが参考になるでしょう。
これらのサイトに会員登録することで、紹介してくれる仕事の幅が広がり、自分に合ったお仕事を見つけることができるでしょう。
クラウドソーシングサイトとは、ウェブ上で仕事を発注したい人(企業)と、仕事を受注したい人(個人)がマッチングできるサービスのことです。
有名なサイトでは、さまざまなジャンルの仕事を取り扱うクラウドワークスがあります。こちらのサイトでは、初心者の方でも無理なく働くことができる求人情報があるので、未経験の方でも始めやすいでしょう。
もちろん、自身の「事務経験のスキルを活かしたい!」という方に向けての案件もたくさんあり、仕事の期間や場所に縛られずに仕事を受注できます。
クラウドソーシングで仕事を探すには、以下の手順が必要です。
クラウドソーシングサイトは、仕事内容や報酬などが発注者と受注者で協議されることが多いので、自己責任で仕事をこなすことが求められます。
在宅事務は、オンライン秘書や在宅秘書などと呼ばれる場合があります。事務だけでなく、オンライン秘書や在宅秘書と紹介されている仕事も候補に入れると選択肢が広がります。
私は以前、オンライン秘書として女性起業家のスクール運営をサポートしていました。業務内容は依頼者により違いはありますが、働き方が自由であるという特長があります。
オンライン秘書についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてください。
求人情報サイトは、企業や団体が募集している正社員・契約社員・パート・アルバイトなどの仕事に応募するための情報が掲載されたWebサイトです。
また、求人情報サイトはクラウドソーシングサイトと違って、仕事内容や給与、雇用形態などが明確に定められています。
求人情報サイトを利用する手順は以下の通りです。
求人情報サイトに会員登録することで、紹介してくれる仕事の幅が広がります。経験や希望をヒアリングしてくれたり、気軽に相談できる「面談付き登録」なんかもありますよ。いろいろな求人情報サイトを比較して、条件にあった求人情報をみつけましょう。
事務代行サービスとは、企業や個人事業主などが事務作業や業務支援などをアウトソーシング(自社の業務を外部に委託すること)するためのサービスです。
公式サイトのエントリーフォームやクラウドソーシングサイトから応募し、採用試験に合格する必要があります。採用後は、公式サイトの場合はこれまでのスキルや経験をもとに配属が決定。クラウドソーシングサイトの場合は、事前に業務内容が明記されているので、契約後に業務開始となります。
事務代行サービスには、高い実務能力を持つオンラインアシスタントの方々が多く存在します。そのため「わたしには事務経験しかない」という方こそ、自分のスキルを活かせるオンラインアシスタントに登録するといいでしょう。
オンラインアシスタントは、事務経験やPCスキルがある人などの新しい働き方として人気が高まっているんですよ。
ここからは在宅事務に応募する際のポイントを紹介します。
在宅事務の仕事に応募する場合、履歴書を求められることが多いです。履歴書はあなたの知識や経験、持っている資格などを最大限にアピールする場です。
この大切な履歴書の書き方を詳しく説明します。
履歴書は紙に書いて応募する場合もありますが、近年はオンライン上での入力が一般的でしょう。
選ばれる在宅ワーカーになるには、履歴書を作成する際に重要視されるアピールポイントがあります。そのアピールポイントは、次の4つです。
自己PRは過去の経験やスキル、あなたの強みなど、どんな小さなことでもしっかりとアピールし、自分がどのような人物であるか伝えることが大切です。在宅事務は個人情報や会社の機密情報を自宅で扱うため、守秘義務を守れる方、誠実さ、人間性がものすごく重視されます。
過去の事務経験をアピールする場合は、どのような業務を担当したか、どんな成果を挙げたかなどを書きましょう。
これまで何をしてきたか、単に過去の経験を羅列するだけでなく、自分がどのようにその経験を活かして取り組んでいきたいかをアピールすることが大切です。
言語スキルやITスキルなどは、オンライン秘書にとって非常に重要な要素です。自分が持っているスキルや資格、実際にどの程度使いこなせるかなどを明記することで、自分のアピールポイントを高めることができます。
コミュニケーション能力を持っているというだけではなく、具体的なエピソードを交えながら、どのようにしてコミュニケーションを図ったのか、どのようなアプローチをしたのかを説明しましょう。コミュニケーションに関する資格を取得している場合はそれをアピールできます。
履歴書を作成する際は、過去の職務経験で培ったスキルや身につけた知識、語学力などを明確に示すことが重要です。
また、相手によって求められるアピールポイントは異なるため、応募する求人内容に合わせてアピール内容を調整してください。
これらを意識することで、選ばれる在宅ワーカーになれるでしょう。
在宅事務をする上で、特別な資格は必要ありませんが、業務を効率的にこなすために必要なスキルを5つ紹介します。
詳しく説明します。
もし、自分になにか足りないものがあるなと感じても諦めずに、仕事をしながらでも身につけていきましょう。
まず前提として、自宅にウイルス対策ソフトの入ったPCとインターネット環境が求められます。
在宅事務はオンライン上で働くため、基本的なPCスキルが必要です。例えば、簡単な文書作成やメールのやり取り、officeソフトの基本操作などは必須でしょう。
また、事務経験がある方は、MOSの資格を持っている方も多いのではないでしょうか?MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)とは、ExcelやWordなどのスキルを証明できる資格です。
在宅事務をする上で特別な資格は必要ありませんが、MOSの資格があると就職や転職に有利になるケースがあります。
仕事でofficeソフトを扱う在宅事務を目指すなら、身につけておくといいでしょう。
こちらの記事では、在宅ワークで持っていると有利になる記事を紹介しています。
在宅事務では、コミュニケーション能力も必要です。会社などで直接顔を合わせてコミュニケーションをとれず、メールやチャットなどのツールを使ってテキストコミュニケーションになります。
テキストだけでも相手との意思疎通をスムーズに行うことが必要です。自分の持っている情報を適切に伝え、相手からの情報も齟齬なく受け取る必要があります。
そして丁寧な言葉遣いを心がけ、わからないことがあれば質問をしましょう。質問をする際は、自分がどこがわからないのか?何が知りたいのか?を、相手に正確に伝えることが重要です。
どうしても言葉では上手く伝えられないことってありますよね。そんな時はスクリーンショットを添付して質問や説明をする場合もあります。
時にはzoomなどを使って、オンライン会議をする場合もあるでしょう。相手に不快感を与えないよう、身なりを整えて望みます。
ここでの前向きな発言は、周囲の人にも良い影響を与えます。コミュニケーション能力を発揮する上で、ビジネスマナーは切り離せないものなので、一緒に覚えておきましょう。
テレワークでのコミュニケーションは、こちらの記事が参考になりますよ。
在宅事務は、ビジネスに関する知識や経験を持っていると、とても役に立ちます。例えば、ビジネス用語やビジネス文書の書き方を理解していると、クライアントとのコミュニケーションをスムーズに行えるでしょう。
ビジネス用語とは、ビジネスに関する専門用語のことで、会計、マーケティング、人事、法律などそれぞれ専門的な用語があります。これらのビジネス用語を理解することで、その分野の知識を深められ、新たな経験につながります。
また、企業の業務フロー(業務の一連の流れ)などに関する知識があれば、仕事の進行状況を把握でき、業務の効率化につながるでしょう。
在宅で仕事をする場合は、自己管理能力が求められます。仕事の優先順位を決めたり、納期を守るための時間の管理はもちろん、仕事以外の切り分けた時間もうまく使うことが大切です。
ですがプライベートとの切り分けが難しい在宅ワークでは、長時間労働になりやすいです。長時間労働になると、仕事の生産性が下がります。モチベーション維持のためにも、限られた時間の中で適切な時間配分ができる能力も必要です。
とはいえ自分に甘いと、ついつい作業をサボりがちに。そんな時はあらかじめ仕事の終わり時間を決めて、その時間がきたら強制的に作業を止めましょう。だらだらと作業し続けるよりも、効率的な作業で時間内に仕事を終えられるようになります。
仕事を効率よくこなすためには、健康管理にも気をつけなければなりません。食事や運動、睡眠時間の確保など、生活習慣の見直しをすることで、思考能力や生産性が向上するでしょう。
在宅ワークをするなら、スケジュールのタスク管理能力が必要です。自己管理能力とスケジュールのタスク管理をする力には、3つの共通する点があります。それは計画を立て、優先順位をつけ、実行する能力です。
スケジュール管理は一連の流れを時間帯で把握することですが、タスク管理はもっと小さな単位で、「すぐに取り掛かるべき作業そのものを把握すること」です。
タスクは自分で優先順位を決められるので、タスクを書き出して進捗状況を把握することで、仕事の終わりを予測できます。
慣れないうちはとても難しく感じる方もいるでしょう。Googleカレンダーや手帳など、自分が使いやすいものを使って見える化し、タスク管理をしていきましょう。
私は夜に、次の日のタスクをリストアップしています。タスクが済んだらチェックを入れて、小さな達成感を感じています。
現代では働き方の多様化によって、今後ますます自由な働き方を選ぶ人が増えていくでしょう。
スキルを活かして在宅事務をしたいと考えている方は、この機会にぜひ登録してみてはいかがでしょうか?
この記事を書いた人
古中美由紀