在宅ワークとして人気のある「オンライン秘書」。
オンライン秘書に「資格は必要?」「求められるスキルは?」という疑問をお持ちの方のために、資格は不要なことと、求められる6つのスキルを解説。
経営者による採用する側の本音をインタビューでお届けします。
オンライン秘書に資格は不要!大切な6つのスキルと採用する側の本音
最初に結論からお話しますと、オンライン秘書になるために必須の資格はありません。
つまり、資格がない方でも、秘書職を未経験の方でも、オンライン秘書になれるということ。
オンラインじゃない秘書、つまり会社で働く秘書さんも、同じように資格は必要ありません。秘書室に配属されたり、部長などの秘書業務をしたりすることで、秘書になれるのです。
秘書の資格というと、「秘書検定」と考える方もいらっしゃるでしょう。でも、秘書検定はあくまでも、秘書としての知識やマナーが身に付いているかのチェックに受けるもの。秘書の業務には、お客様の対応(来客、取引先との電話やメール)をはじめ、オフィスマナー全般が求められるからです。
但し、昨年実施された第125回の1級、準1級、2級、3級の合計受験者数は、36,484名のうち、学生が78.4%と大半を占め(大学生36.0%、短大生5.3%、専修・各種学校生10.8%、高校生26.3%)、社会人はそう多くありません。
(情報元:ビジネス系検定HP秘書検定受験者状況より)
それでは、オンライン秘書になるためには、何が必要なのでしょうか?
ご自身もオンライン秘書の経験があり、現在は複数のオンライン秘書と契約をしているRIDE株式会社・代表の野川ともみさんにお話を伺いました。
さっそくですが、オンライン秘書さんの条件として、野川さんが重視されていることことを教えて下さい。採用するときのポイントでも構いません。
私がオンライン秘書など在宅ワークで役立つと考えているのは、想像力、直感力、共感力、リサーチ力、チームワーク力、セルフプロデュース力の6つのスキルです。
これら全てを持っていなければならないということではなく、どれか1つでも持っていれば、それが強みになります。
オンライン秘書といっても、お願いしたい仕事によって求めるスキルが違うので、ご自分の強みを活かして働けますよ。
野川さんは、採用のとき履歴書で資格などは確認されますか?
気にしたことがありませんw
資格よりも、お願いしたい仕事ができるのかな?ということのほうが気になります。今までどんなお仕事をされてきて、どんなスキルをお持ちなのか、コミュニケーションは大丈夫かなということを見ています。
それでは、6つのスキルをひとつひとつ、見ていきましょう。
これは、相手の気持ちを組んだり、先を予測したりするスキル。これらができると、コミュニケーションも円滑になったり、少し先回りして準備をしたりすることもできます。
対面でずっと一緒にいられるわけではないので、ビデオチャット、電話、メールなどのやりとりにも役立ちますね。
感覚で物事の本質を感じ取り、見抜くスキルのこと。オンライン秘書は、基本、在宅で1人で仕事を進めるので、判断力も求められます。そういうときにも必要なスキルです。
他人の考えや感情に寄り添い、同じように感じられるスキルです。このスキルがあると、上司や取引先の考えを理解し、どのように動いたらいいかがわかるようになります。
先回りして「◯◯をしておきましょうか?」と提案できれば、この人は気が利く、理解があると、信頼関係も構築されます。
物事を調べるための情報収集と、それを分析して取捨選択するスキルです。わからない用語なども、すぐに聞くのではなく、ネット検索したりするなどして、主体的に調べるようにしましょう
社内外を含めて、複数人で協力して目標を達成するスキル。基本は、管理者と1対1ですが、仕事によっては、複数の人と協力して行います。オンライン秘書の場合は、さまざまなスキルを持つ人をとりまとめたり、全体の進行を管理したりする役割を任されることもあるので、メンバー全員との円滑なコミュニケーションも求められるでしょう。
セルフプロデュー力とは、自分の長所や強みを知り、それを自分の魅力として周知させるスキルです。一見、オンライン秘書には不要と思われるかもしれませんが、自分のできることはどんどん伝え、アピールしていけば、信頼関係も構築され、任される仕事の幅も広がりますよ。
オンライン秘書は、仕事の量も時間も自分でコントロールすることになるので、自分のできること、できないことがわかっていることも大切です、
6つのスキルについては、野川さんの著書「無理せず毎月5万円!超初心者でも稼げる在宅ワークの始め方」でも詳しく解説されているので、ご興味のある方はぜひ、ご覧ください。
引き続き、野川さんにお話を伺います。
ズバリ!オンライン秘書に向いている人の特徴を教えて下さい。
パソコンをお持ちで、メール対応、表計算ソフトのExcel(エクセル)、プレゼンなどの資料作成ソフトのPowerPoint(パワーポイント)が使えること。
小さい会社や起業家であれば、ちょっとした画像が作れるとか、SNS投稿やWEBの更新ができると重宝されるでしょう。
その他、人の話を丁寧に聞いてあげられる人や、知識欲求が強くて何にでも挑戦してみようという人も向いています。
逆に、オンライン秘書に向かない人の特徴もあれば教えて下さい。
そうですね…強いてあげるなら、何か得意なことが突出していて、起業したり、フリーランスとして活躍したりできる人です。
そういう人は、得意なスキルをどんどん伸ばしてもらって、むしろオンライン秘書を雇う人になれちゃいます。
オンライン秘書には、「これがないとダメ!」という資格は必要ありません。大切なのは、想像力、直感力、共感力、リサーチ力、チームワーク力、セルフプロデュース力の6つのスキルのうち、あなたがどのスキルを活かして、どう働きたいかということ。
オンライン秘書に興味のある方は、こちらの記事も参考にして、ご自分にピッタリの働き方を見つけて見てください。
この記事を書いた人
鈴木恵理
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