オンライン秘書の仕事は、特別な資格は必要なく、未経験でもはじめられます。
この記事では、オンライン秘書や在宅ワークに興味はあるけれど、「資格は必要なの?」「どうやって仕事を探すの?」という方のために、現役でオンライン秘書をされている方2名のインタビューをお届けします。
オンライン秘書に「資格は必要ない!」未経験からスタートした現役秘書さん2人にインタビューしました
コロナ禍で在宅ワークをする会社員の方も増えました。通勤時間もかからず、家で仕事ができるスタイルはとても快適です。小さなお子さんのいるママ達の中には、「もう毎日出勤する働き方には戻れない」なんて方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな中、同じ家で働くなら、会社員よりも時間の融通が利く「オンライン秘書」という働き方が注目されています。
ご自身もオンライン秘書の経験があり、現在は複数のオンライン秘書と契約をしているRIDE株式会社・代表の野川ともみさん。
今回は、野川さんの秘書お二人、にお話を伺いました。
ちなみに野川さんが秘書さんを採用するときには、履歴書の「資格欄」は、「ほぼ見ていない」そうです。
見ているのは、具体的にどのようなお仕事をしていたかと、職歴と面接での笑顔とのこと。
さっそく2人の秘書さんのお話を聞いてみましょう!
A.T.さん(40代、女性、オンライン秘書歴2年ほど)
今は小学3年生の上の子供が小学校に入学するタイミングで、在宅の仕事がしたいと考えていました。最初は、家で主人の自営業を手伝っていたのですが、同じ保育園のママ友さんに「オンライン秘書っていう働き方があるよ」と聞いて、興味を持ちました。
「オンラインで、家でも会社員のように仕事ができるの!?」とビックリ。
私、鳥取県なので、パソコン1台で、東京や大阪はもちろん、どこの人とでも繋がれちゃうという働き方が、衝撃的でした。
まず、教えてもらったオンライン秘書サービスに登録してみました。今までしてきた事務(主に経理)の仕事について入力していって、登録完了すると求人が見られます。そこから、自分に経験のある経理系の仕事ができる案件に応募しました。
そのサービスでは、オンライン秘書の仕事の流れを、先輩が教えてくれるZoomセミナーがあって、何度か参加しました。
以前の仕事で取得した、簿記2級と秘書検定3級を持っています。履歴書で判断される場合には、有利かもしれませんが、めちゃくちゃ役に立っているという感じはしていませんw
今まで働いてきた経験やスキルがあれば、できることはたくさんあります。思い切って、飛び込めば新しい働き方が手に入ると思います。
私は、ママ友さんが「オンラインでも、こんなことができるのよ!」と言う言葉で、一歩を踏み出せました。
だから私も、迷っている人の背中を押してあげたいです!
鳥取の最低賃金は、825円(2022年7月調べ)と全国的にも低めです。地方にいながら、東京の会社と仕事ができるので、地方在住の方にもオススメです。
一番は、経理の仕事をしていた経験です。今は、会社の取引先と、会社で業務を委託している100名ほどの方との、お金のやりとりを任せていただいています。
あとは、コミュニケーションのスキルですね。私は鳥取県にいるので、もう2年近く一緒に働いている、東京の会社の方とは、1度もリアルでお会いしたことがないのです。普段は、Zoomやチャットを使って、コミュニケーションしていて、良好な関係を築いています。
オンライン秘書をするまでは、チャットなんて、使ったことがありませんでしたから、これはオンライン秘書をして身についたスキルですね。
メインの仕事は、土日を休みにして、月曜から金曜まで働けるようにしています。でも、経理の仕事は、日によって仕事の量が違うから、忙しい月初はガッツリ仕事をして、月の半ば以降は別の会社の仕事もしながら…という感じです。
子供との時間がほしくて、働く時間を減らしたので、フルタイムのときよりお給料は少ないですが、とても充実しています!
今は年長の下の子供が大きくなったら、もう少し仕事を増やして、新しい分野の仕事にも挑戦したいと考えています。
子供が小さい今、一緒に家で過ごす時間を持てているということ、特に家族の病気のときなども側にいられるので、在宅でよかったと実感します。
会社員のときは、子供の体調不良による欠勤を言い出しにくい雰囲気もあったし、仕事が止まってしまいます。でも、今は子供がいることを皆さん知っているので、言いやすいのがありがたいです。それに、子供が寝ていれば、家で仕事が進められるのも嬉しい。
私のように小さな子供がいる方にオススメです。
私は上の子供が小学校に入るタイミングでしたが、もっと早く決断すればよかったと感じています。
職場に休みを申請しにくかったので、上の子は病児保育なども利用するなど、淋しい思いもさせてしまいました。体調が悪い子供の側にいてあげられないのは、仕事中でも気になるし、すごく葛藤がありました。
Y.U.さん(30代、女性、オンライン秘書歴8年)
きっかけは、2011年の東日本大震災でした。当時は夫婦だけで、子供はいなかったのですが、電車で片道1時間の距離を歩いて自宅に向かいながら、「子育てすることを考えたら、こんな遠くで働けないな」と思いました。
その後、出産をして職場復帰。夫は仕事の都合で出張も多いため、毎日の保育園送迎はもちろん、子供の体調不良には、必ず私が対応します。1人目は私の親にも協力してもらって、フルタイムで頑張っていました。でも、2人目の子供は身体が弱かったので、入院をきっかけにスパッと仕事を辞めて、在宅でできる仕事をしようと決めました。
8年前は「リモートワーク」という言葉も無かったと思いますw
だから、「在宅・求人」で検索をして、企業に応募したり、ランサーズやクラウドワークスのような仕事を探すサービスに登録したり。
事務の仕事は18年経験があるのですが、資格は持っていなかったので、最初のころは、コピペするだけみたいな、誰にでもできる仕事も受注してました。
特に持っていません笑。
オンライン秘書を続けて8年になりますが、今も、特に必要ないのかなと、持っていません。
オンライン秘書の仕事といっても、業務の内容はクライアントによって違います。資格よりも大事なのは、いままでの業務経験やスキル。求められている業務をできるか、できないか、わからないことでも調べたり、聞いたりしながら習得できるか、ということだと思います。
そういえば、WEBページを量産するような仕事をしたことがあります。「HTMLって何?」という感じだった私でも、色やサイズを変える方法などを自分で調べて、簡単なWEBページを作れるようになりました。
私も、メインの会社は週休2日にして、契約をしています。月の中で、忙しいときとそうでもないときの波はあるけれど、パートに出るよりは稼げています。余裕があれば子供と遊べるなど、在宅という働き方は私には合っているし、気に入っています。
旅行が好きなので、子供がもっと大きくなったら、出張の多い夫と一緒に出かけて、あちこちからリモートワークをしたいと考えています。オンライン秘書なら、どこでも仕事ができるので、家族とキャンピングカーで移動しながら…というのも憧れます。
仕事する時間や量を、ある程度は自分で決めることができて、融通が利くという点です。
子供の帰宅する時間に家にいられるので、「家のカギ渡したっけ?」みたいな心配もありません。ママが家にいるから、子供達も自由を満喫できているみたいですw 2人の子供(小4、小2)に、それぞれ好きな習い事をさせて、週4回の送迎や、振り替えにも対応できます。
小さな子供のいる方には、本当におすすめの働き方です!
それと、以前は通勤にかけていた1時間で、今は掃除や洗濯が片付きます。出社をしていて、急な雨が降ると「あーあ、帰ったら洗濯し直しだ…」と思っていのが、今はすぐに取りこめちゃう点も気に入っていますw
現役のオンライン秘書さんのインタビューは、いかがでしたでしょうか?
オンライン秘書を始めるのには「いったいどんな資格が必要なの?」、「未経験でも大丈夫?」と考えていた方には、興味深く、勇気を出して一歩踏み出せるような気持ちになれたのではないでしょうか。
今回のインタビューで印象的だったのは、お二人が、とても楽しそうにお仕事の話をしてくれる姿。小さなお子さんのいるママは、毎日がとにかく忙しく、バタバタしている方が多い中、お二人からは幸せオーラが溢れていました!
仕事の量や時間をご自分でコントロールされ、小さなお子さんと一緒に過ごす時間もとれているため、毎日が充実されているのでしょう。
オンラインでのお仕事に興味を持たれた方は、ぜひこちらの記事もご覧ください。
この記事を書いた人
鈴木恵理
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