女性も外で働くのが一般的な時代となりました。
でも、家事や育児に介護など、家のことだけでも女性にはやることがたくさんあります。
そんな現代で働く女性として、
などと、考えたことはありませんか?
かくいう私もこの疑問を抱えながら生活している2児の母です。
この記事を読んで、働き方や収入について考えていただき、少しでも収入を上げてもらうきっかけにしていただけたらと思います。
【女性の平均給料は?】年収を増やすには副業がおすすめ!
最初に、あなたを含めどれだけの女性が日本で働いているかを確認しておきましょう。
厚生労働省が出している令和3年版働く女性の実情によると、女性の雇用者数は2,717万人、雇用者総数の44.5%を占めています。
女性雇用者総数(役員を除く)の内訳は、
正規の職員・従業員 | 46.4% |
非正規の職員・従業員 | 53.6% |
男性の場合はこちら。
正規の職員・従業員 | 78.3% |
非正規の職員・従業員 | 21.8% |
働く女性の半分以上が「非正規の職員・従業員」なのに対し、男性は「正規の職員・従業員」が約8割という実態!
このことからも、女性が男性のようにフルタイムで働くのは、難しいのだとわかりますね。
続いて、実際どれぐらいの時間働いているのか、フルタイムとパート(時短勤務)に分けて見ていきましょう。
ご自身の労働時間と比べてみていかがでしょうか?
月平均労働時間 | 約166時間 |
出勤日数平均 | 約20日 |
あくまで平均値ですが、1日にすると平均8.3時間の労働です。通勤時間なども考えれば、もっと拘束されることになりますね。
私が結婚前に、フルタイムで働いていたときは、7時に出勤して19時に退勤と12時間勤務も珍しくありませんでした。しかも、通勤に往復2時間かけていたんですが、2児の母となった今では、そんな働き方は絶対に無理です。
月平均労働時間 | 約80時間 |
出勤日数平均 | 約14日 |
こちらは、1日平均5.7時間となります。扶養内で働くとなると、妥当な時間や日数と考えられます。
私は現在、扶養内勤務のため平日の日中5時間を仕事に使っています。扶養内とはいえ、もっと時給が高ければ日数や勤務時間を減らせるのに…と、毎日のように求人を眺めていた時期もありました。
次に、女性のお給料の実態をいろいろな角度から見ていきましょう。男女では、正規・非正規の比率が大きく違ったので、お給料にも大きく影響していそうですよね、
国税庁による令和3年分「民間給与実態統計調査」を参考にしてみました。
【平均給与所得額の推移(男女別)】
男性 | 女性 | |
令和1年 | 539万7000円 | 295万5000円 |
令和2年 | 532万2000円 | 292万6000円 |
令和3年 | 545万3000円 | 302万円 |
こちらのデータは給与所得者(正社員と正社員以外)のお給料の平均を出している数値です。
どの年も男性の方が賃金は高く、女性に比べると1.5倍以上にもなります。
フルタイムかつ正社員で働ける人の比率の高い男性と比べると、どうしても女性はお給料が減ってしまうのでしょう。
こちらも上記と同じ調査結果によるものです。
【平均給与所得額の推移(雇用形態別)】
正社員・正職員 | 正社員・正職員以外 | |
令和1年 | 388万9000円 | 152万2000円 |
令和2年 | 383万7000円 | 153万2000円 |
令和3年 | 388万9000円 | 162万3000円 |
いずれの年も正職員と正職員以外では2.5倍近い賃金の差があるのがわかります。
正社員以外の場合、「扶養内で働く」という選択をする女性が増えることも影響しているのでしょう。
そうなるとお給料はガクッと下がりますよね。
私もパート勤務で、毎月扶養の範囲を超えないようにと調整しながら働いています。
次は、業種でお給料の差があるのかをみてみましょう。dodaが2021年9月〜2022年8月の1年間にdodaサービスに登録した約56万人の平均年収のデータを業種別に集計した調査結果です。
【業種別の平均年収】
平均年収 | |
金融 | 383万 |
メーカー | 372万 |
総合商社 | 366万 |
IT/通信 | 383万 |
建設/プラント/不動産 | 357万 |
インターネット/広告/メディア | 370万 |
専門商社 | 348万 |
メディカル | 348万 |
サービス/ | 326万 |
小売り/外食 | 309万 |
1位は「金融」、「IT/通信」の383万円、最下位は「小売り/外食」の309万円です。
ここ数年、サービスや小売り/外食は緊急事態宣言などコロナの影響をもろに受けたのは外食産業ですね。
私の身近にも、サービス業の仕事では将来が不安だからと、転職をする方もいました。
個人の能力が評価される時代になったとはいえ、日本は年功序列が残っている会社も。実際、年齢はお給料に大きく影響しています。こちらもdodaの調査結果を参考にしています。
【年代別の平均年収】
年齢 | 平均年収 |
全年代 | 347万円 |
20代 | 319万円 |
30代 | 377万円 |
40代 | 400万円 |
50代以上 | 424万円 |
年齢が上がれば収入も増えていくことが多いようです。
ここまで紹介してきた内容から、女性は男性と比べるとどうしても給料が低くなる傾向にあります。
その理由としては、以下があげられます。
私も2児の母ですが、家事や育児をないがしろにして、仕事に打ち込むことは現実的に無理です。
家庭と仕事の両立、これが多くの女性の目指すところだと思います。
ですが、両立しながらさらにお給料をアップをするのは、簡単なことではないという事実があります。
ここからは、時間的な制約のある女性が、少しでも収入アップのために出来ることをご紹介していきます。
役職がつけば、責任も責任も伴う分、給料はあがるもの。では、実際にどれくらい収入が上がるのか見てみましょう。
【役職別の平均賃金(男性)】
役職 | 賃金 | 年齢(歳) | 勤続年数(年) |
部長級 | 58万5800円 | 52.8 | 22.8 |
課長級 | 48万4600円 | 48.7 | 20.8 |
係長級 | 37万6700円 | 45.1 | 18.1 |
【役職別の平均賃金(女性)】
役職 | 賃金 | 年齢(歳) | 勤続年数(年) |
部長級 | 49万7200円 | 53.1 | 19.2 |
課長級 | 42万2100円 | 49 | 18.9 |
係長級 | 33万4700円 | 45.9 | 17.1 |
勤続年数や年齢が上がるに応じて役職も上がり、収入は約7〜10万円ほど上がっています。
平均値なので、会社によって違うとは思いますが、勤続年数や年齢の数値を見てもらえばわかるように、今すぐお給料を上げる事にはつながりません。同じ会社で長年働き続ける必要がありそうです。
ここでいう「賃金」は、6ヶ月分の所定内給与額の平均になります。
「所定内給与額」とは、決まって支給する現金給与額のうち、① 時間外勤務手当、②深夜勤務手当、③休日出勤手当、④宿日直手当、⑤交替手当を差し引いた額で、所得税等を控除する前の額をいいます。
業種別の賃金差でご紹介したように、業種によって年収は変わってきます。
もし今の年収に満足できていない、仕事を変えたいと考えていらっしゃるなら、高収入が期待できる業種への転職を考えてみるのも1つの方法ですね。
会社によっては資格を取得することで「資格手当」がもらえる場合もありますよね。
私は医療事務のパートで、資格があるかないかで時給が違ったので、通信教育で医療事務の資格を取り、高い時給をもらいました!
また、専門の資格やスキルを取得することで、開業(自営業)して働くことも可能です。
自営業になれば、価格を自分で設定できるので時間単価をあげて効率よく稼ぎ、高収入を目指すことも可能になります。
資格に興味を持った方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
会社員として働きながらスキマ時間で副業をする方法もあります。
会社員として働くスキルを活かせたり、趣味の分野を活かしてみたりと副業にもいろいろあるので一度自分に合いそうなものを探してみてはいかがでしょうか。
ここまでいろいろとご紹介してきましたが、今以上に収入を増やしたいならおすすめは副業です!
副業は今では国も推奨しており、ガイドラインも作られています。
もちろんすべての会社が副業を認めているわけではないと思いますので、会社の規定はよく確認してくださいね。
もし、あなたの会社が副業を許可していれば、ぜひ挑戦してもらいたいです。
副業がおすすめな理由は、
私はパートの収入だけでは不安だったことや、今後このままの人生を送るのが、全然楽しくないと思ったので、副業を始めました。
「副業始めたいな」
「副業ってどんな仕事があるの?」
と思われた方はこちらの記事も参考にしてみてください。
女性の平均年収は、ご自身の今の働き方や収入と比べてみていかがだったでしょうか?
私自身、結婚・出産と人生の転機を迎えて働き方も収入も変化してきました。
子供が2人いると風邪を引いて、順番にうつってしまうだけで、4,5日仕事を休まないといけないなんてこともあります。
予期せぬ事態で、わずかな有給休暇もあっという間に消えてしまい、女性が安定して働きながら、収入を上げていくのは難しいなと身をもって感じました。
でも、副業を始めて良かったことは、収入だけではありません。「自分ってこんな仕事が好きだったんだな」という発見が、30代であったんです。だから、30代でも、40代でも副業を始めるのに遅いということはありません。
今の働き方や収入に疑問を感じている、もっと収入を増やしていくにはどうしたらいいの?と考えている女性のみなさんに、この記事が働き方を見直したり収入を上げてもらえるきっかけになれば嬉しいです。
この記事を書いた人
三木 一実