2022年11月にOpenAIが開発した、最近話題の文章生成AI「ChatGPT」。
テキストを生成したり、言語を翻訳したり、質問に対して答えてくれるチャットツールです。
「ChatGPTで副業」というと、どんな風に使うのかイメージがつかない人もいるでしょう。ChatGPTは、文章生成AIなので、文章を書く副業に最適!例えば、翻訳、ブログ記事の執筆、Webライティング、コンテンツライティングなど、さまざまです。
そこで今回は、文章生成AI「ChatGPT」の使い方や、ChatGPTを使ってできる副業を紹介します。副業で何を始めようか悩んでいる方は、今回紹介するChatGPTを使ったお仕事も検討してみてくださいね。
【ChatGPT×副業】文章生成AIを使って稼ぐ方法7選!
ChatGPTとは冒頭で述べた通り、テキストの生成、言語の翻訳、質問に答える、クリエイティブ コンテンツの作成などができるチャットツール。
「ChatGPT」は、OpenAI社が2022年11月に公開した生成型人工知能で、すでに利用者数は1億人を突破しています。
日本でも100万人以上のユーザーが利用しているなど、盛んに使われています。
ChatGPTの開発元であるOpenAIのCEOサム・アルトマンは、日本に関する内容をChatGPTに優先して学習させると発表。
日本に関する情報がこれからもっともっと充実していくんですね!
ChatGPTは、2021年に作成されたデータに基づいて作られている、無料のフリープランと月額20ドルの有料プラン「ChatGPT Plus」があります。
有料プランは最新のデータに基づいて回答します。サブスクライバーはピーク時でも ChatGPT への一般的なアクセスや、応答時間の短縮、新機能と改善点への優先アクセスなど、多くの特典を受けられます。
まずは無料で始めてみて、ご自身のニーズや予算に合わせて有料プランに切り替えることをおすすめします。
引用元:OpenAI「ChatGPT Plusの紹介」※こちらの画像は、自動翻訳されています。
この超便利な文章生成AI、ChatGPTをまずは日常生活に取り入れてみましょう。
ChatGPTの登録方法は、意外と簡単です。
【ChatGPTの登録手順】
1.まず、ChatGPTの公式サイトにアクセス
画面右上の「Sign UP」をクリックして登録画面に進みます。
2.メールアドレスを登録
3.パスワードを入力
4.氏名を登録
5.携帯電話を入力
6.ChatGPTから送信された認証コードを入力
これでアカウントの作成が完了しました。
ChatGPTを使った副業を紹介します。
今流行の副業を5つ、本業のスキルや知識を活かして稼げる副業を2つ紹介します。
<今流行の副業5選>
<本業のスキルや知識を活かして稼げる副業2選>
ChatGPTのプロンプト(動作をするよう指示するテキスト)を利用して、言語の翻訳や、文章を生成することができます。
手始めに、ハリーポッターの紹介文を翻訳してもらいます。
このようにChatGPTにプロンプトを作成し、送信するだけで翻訳してくれます。
ChatGPTがでる以前は、日本でも多くの人がディープラーニングという翻訳ソフトを使っていました。ChatGPTは、ディープラーニングよりも優れた翻訳能力を備えていると言われています。
しかし、ChatGPTだけに頼るのではなく、あくまでも翻訳をサポートしてくれるツールとして扱う必要があります。
ChatGPTが完全な翻訳ツールではないこと、誤訳の可能性があるという認識は持っていましょう。
とはいえ、ChatGPTを活用することで、翻訳の品質向上に繋がるのは間違いないですね。
翻訳を副業として取り組む人も増えてきますね!
ChatGPTは、ブログ記事やWebコンテンツの作成にも活用できます。
これは、個人ブログの記事作成にも活用でき、ChatGPTを使った記事でSEOの上位を狙っている人も増えています。
ただ、注意点として、AIにすべてを書かせた記事では、SEO検索上位に上がるのは難しいということ。
より差別化された記事にアクセスが伸びることが予想されます。
そのために、ChatGPTのプロンプト作成(命令文の作り方)がポイントとなります。
ChatGPTを活用することで、ブログやWebコンテンツ記事の作成時間を短縮でき、多くのコンテンツを作成できることは大きなメリットですね。
ブログアフィリエイトについて詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
ChatGPTは、YouTube動画の台本作りも手助けしてくれます。
テーマや方向性が決まっていない方でも、大丈夫!
質問すればChatGPTが答えてくれます。
このように数秒で台本案を提案してくれます。
あとは、ChatGPTからの質問に答えたり、ChatGPTに質問しながら、何度かやり取りを繰り返していきます。
自分ひとりで何日もかけて考えるより、ChatGPTのプロンプトを具体的に書いて質問することで、台本の制作時間を短縮できます。
ChatGPTを活用して、YouTube動画の台本を自分の希望通りに仕上げていきましょう。
YouTubeの副業について興味のある方は、こちらの記事もご覧ください。
Midjourneyとは、テキストから画像を作成するAI画像生成サービスの1つです。
ChatGPTとMidjourneyを組み合わせると、ココナラなどでAI画像を販売できます。ココナラは自分のスキルを販売できるオンラインマーケットです。
【ChatGPT×MidjourneyでAI画像を販売する際のポイント】
ココナラでは以下の点を明確にして、買い手にアピールしていきます。
このように、AIを使って希望のデザインを作れることをクライアントにアピールしましょう。
【Midjourney用のプロンプト作り】
次にChatGPTを使って、Midjourney用のプロンプトを作ります。
【手順】
1.ココナラで募集されているイラストの内容をChatGPTのプロンプトに入力
プロンプトを入力する際は、できるだけ具体的に、自分が作ってほしい画像をイメージして入力すると、求める画像が生成されます。
2.「では、以下をMidjourneyのプロンプトに書き換えてください。」と指示し、先ほどChatGPTで生成したテキストをコピペして送信
すると、Midjourney用のプロンプトに書き換えてくれました。(Midjourneyは英語で指示しなければならないので、英語に変換したテキストをコピペする必要があります。)
3.Midjourney用のプロンプトが完成したら、AI画像が生成される
これで、ChatGPTとMidjourneyを組み合わせたAI画像をココナラで販売できます。
AI画像を作って販売する場合、Midjourneyは、商法登録するためには有料版である必要があります。
ちなみに、現在は有料プランのみとなっています。
AIをうまく使って、高品質なアートを作り販売しましょう。
ChatGPTとCanvaを使って、絵本だって作れます!
Canvaとは、無料で使えるデザインツールのこと。
ChatGPTで物語を作って、Canvaで画像生成します。
早速、やってみましょう!
手順は次の通りです。
【ChatGPTを開く】
1.プロンプトを作成
具体的に指示することがポイントです。すると、すぐにタイトルを考えてくれます。
2.このように指示を出しながら物語も作っていく
3.キャラクターを作る。Canvaにログイン
4.「デザインを作成」から好みのサイズを選択。左下のアプリから「Text to Image」を選択。スタイルを選び(水彩画など)イメージを作成。
5.背景を先に作るので、ChatGPTで生成した物語の最初をCanvaの左上の記入欄にコピペする。一度のやり取りでは、イメージ通りの画像にならないと思うので、具体的に書き足すことも必要。
6.ChatGPTで生成した物語を基にキャラクター作り。Canvaに描いて欲しい絵を指示します。欲しい絵が出るまで何度か繰り返す。
7.キャラクター画像が完成したら、背景、キャラクター、物語を配置し、全ページ完成したら書き出す
これで、ChatGPTとCanvaを使って絵本が作れました!
絵本も電子書籍として出版し、収入を得られる副業です。電子書籍は、パソコンやタブレット、スマートフォンなどで読めるので、とても便利ですね。
ChatGPTをExcelで使うことで、本業のスキルや知識を活かし、下記のような業務も効率化できます。
作業効率をあげるために、ChatGPTとかけ合わせて使うなら、最低限のExcelの知識は必要です。プロンプトに具体的な内容を入力したり修正したりするには、Excelをある程度理解していないと指示できません。
関数などもある程度理解していないと、ChatGPTが間違えていても、修正箇所がわからなくなります。操作方法など、最低限の知識は持っておくようにしましょう。
【ChatGPTをExcelで使える方法】
「ChatGPT for Excel」という無料アドインをExcelにインストールすると、ChatGPTの質問と回答をExcel上で見れるようになります。
【ChatGPTをExcelで使う手順】
1.Excelを起動する
2.リボンから「挿入」をクリックし、「アドインを入手」
3.officeアドイン画面から「ChatGPT for Excel」を追加、続行
これで、ChatGPT for Excelが追加されました。
OpenAIのページで取得したAPIキーをExcelに貼り付ければ、ChatGPTをExcelで使えるようになります。
ChatGPTはプログラマーにとって、とても有用なパートナーです。
プログラムコードの生成やエラー解析など、プログラミング作業の効率化に成果をあげられます。ただしこちらも、具体的なプロンプトの入力が必要となります。
プログラミングは、全くの未経験では適切なプロンプトを作成するのは難しいです。そのため、「ChatGPT×プログラミング」は、本業のスキルや知識を活かして稼げる仕事です。
例えば、プログラミングのスキルを活かして、Webサイトやアプリの開発を副業にするとします。具体的にどの言語を使うか、どんなプログラムコードを作ってほしいなど、プロンプトを作るときに、プログラミングの知識や経験がとても重要になるからです。
プログラミングの基礎知識があってこそ使える方法です。プログラマーの作業効率アップにぜひ、使ってみてください。
これまで紹介したように、ChatGPTを使いこなすには、プロンプトをうまく作ることがポイントです。プロンプトは、ユーザーとコンピュータの間でやり取りするための重要なツール。プロンプトをうまく作ってChatGPTを育てることで、ユーザーが求めている回答を得ることができます。
OpenAIはプロンプトで指示するときは、「次のようにした方がいいよ」といっています。
例えば、「以下の文章を翻訳してください。」とプロンプトに指示するとします。「テキスト:」と書いて、要約して欲しい文章を貼り付け、その下に「”」を3つ書く。これで指示とデータをAIがはっきりと理解できます。 |
他にもいろいろなプロンプト例があります。
以下のテキストを箇条書きにしてください。以下のテキストを分かりやすく表にまとめてください。ChatGPTの役割を明確にする。「あなたはプロの絵本作家です。」例を提示する。「○○をして欲しいです。」例を提示する。「○○をしないで欲しいいです。」 |
ChatGPTを使いこなすには、まだまだ他にたくさんの方法があります。何度もプロンプトを調整し、求める内容を具体的に指示することがポイントです。
自分なりの方法を見つけて、楽しく活用してみましょう。
「ChatGPT」を活用して稼ぐ際の注意点がいくつかあります。
解説します。
ChatGPTのフリープランは、2021年9月までのデータに基づいて作られているため、生成した文章の内容が古い可能性があります。また、その中の大量のテキストデータを基に学習し、文章を生成しますが、提供された情報が誤っている可能性もあります。そのため、情報が必ずしも正しいとは限りません。
その証拠に、ChatGPTに最新のニュースを聞いてみると、「最新のニュースを提供することはできません」と言われました。
さまざまな質問に回答してくれるChatGPTでも、2022年・2023年の最新情報はChatGPT以外のツールを使って、自分で調べる必要があります。
ChatGPTの利用を禁止している企業が16%ーそんな調査結果がでています。
引用元:WHITE株式会社「情報システム部責任者257名への「ChatGPTに関する実態調査」
理由としては、「ルール未整備」や「情報漏えいリスク」です。
ChatGPTを活用して案件を請ける際は、セキュリティ上の問題で適切な対策を取る必要があります。ChatGPTに入力した情報は、保存され、学習されてしまいます。ですから、ChatGPTに機密情報や個人情報などは入力しないようにしましょう。
対策としては、セキュリティソフトウェアのインストール、セキュリティアップデートの実施、パスワードの強化などです。
あと一つ、不要なファイルは削除することです。ChatGPTに入力した情報は学習されないように設定することができます。設定方法は次のとおりです。
1.まず、ChatGPTのトップ画面を開く
2.右下にある自分のアカウントをクリック
3.「Setting」クリック
4.「Data Controls」の画面になるので、「Clear」クリック
5.「Clear your conversation history-are you sure?」あなたの会話の履歴をクリアしますか?と聞かれるので、「confirm deletion」クリック
これで設定完了です。ただし、送信された内容は一時的に保存されるため、機密情報漏洩のリスクは非常に低くなったとはいえ、ゼロではないので注意しましょう。
ChatGPTで生成された文章は、最終的には人間が確認する必要があります。
ChatGPTに限らずですが、AIで生成された文章には誤情報が含まれている可能性があることを踏まえて、ファクトチェック(情報が正しいかどうかを確かめる作業)をしましょう。
AIでファクトチェックする場合は、人間が信頼性のある情報源から情報を収集し、確認した後に行います。
OpenAIの公式ページ「利用規約」には、以下のように書かれています。
OpenAI は、アウトプットに関するすべての権利、所有権、利益をお客様に譲渡します。これは、本規約に従う場合、販売や出版などの商業目的を含むあらゆる目的でコンテンツを使用できることを意味します。
引用元:OpenAI「利用規約」
ChatGPTは、機械学習をするのに、Webから大量の情報を収集しています。その中には、著作物の著作権があります。そのため、ChatGPTを使ってコンテンツを作成する場合、著作権侵害に注意する必要があります。
今回は話題のChatGPTを活用した副業を紹介しました。なにか気になるものはあったでしょうか。
AI技術がどんどん発展していく中で、私たちの生活とAIの関わり方も変化しています。これからもAIを活用することで、さらに副業の選択肢は広がっていくでしょう。
私たちはAIをどのように活用していくべきか、考える時がきています。AIを使って私たちの生活を豊かにするために、新たな挑戦をしてみませんか。
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この記事を書いた人
古中美由紀