「広告運用ってどんな仕事なんだろう?」
興味はあるけど難しそうと考えている人も多いのではないでしょうか。
実際、私も広告運用やっていると、女性からは「すごい、私パソコン無理〜」。男性からは、「なんか強そうですね」なんて言われることあります。
でも、実は、今広告運用って注目のスキルなんです!
学習自体は独学でも勉強でき、未経験から始められる仕事です。
本記事では、広告運用の仕事内容や独学での勉強法、求人の探し方についても紹介します。
広告運用の仕事にちょっとでも興味がある方、ご自身のビジネスの広告を自分で運用してみたい方は、ぜひ参考にしてくださいね。
【2023年版】広告運用とは?仕事内容や独学での勉強法・求人の探し方も解説!
広告運用とは、さまざまな媒体に出稿する広告の管理・改善をしながら、ターゲットに購買行動などを促すことです。本記事で説明する広告運用はWeb広告がメインになります。
Web広告でも運用の目的は同じ。ターゲットに何らかのアクションを起こしてもらうことが目的です。
近年ではWeb広告のシェアが広がっていて、種類や運用方法も多様化しています。
「2022年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」(電通)では、2022年の日本の広告費を次のように分析しています。
2022年の日本の総広告費は通年で前年比104.4%の7兆1,021億円で、新型コロナウイルス感染症の感染再拡大、ウクライナ情勢、物価高騰など国内外の様々な影響を受けつつも、1947年に推定を開始して以降、過去最高となりました。
その中でインターネット広告費は、社会のデジタル化を背景に継続して高い増加率を保っており、前年比114.3%の3兆912億円に達し、日本の総広告費全体の43.5%を占めました。
また、インターネット広告費からインターネット広告制作費および物販系ECプラットフォーム広告費を除いたインターネット広告媒体費は、検索連動型広告をはじめとする運用型広告や、ビデオ(動画)広告の成長により、前年比115.0%の2兆4,801億円となりました。
引用元:「2022年 日本の広告費 インターネット広告媒体費 詳細分析」(電通)
このように動画広告の成長によって、Web広告の需要はますます高まっていくでしょう。
運用型広告とは、広告主がターゲットや予算、広告の内容などを自由に変更できる広告のことです。テレビやラジオCMなどの途中で変更できないものは含まれません。
ここからは、運用型広告の代表的なものを3つ紹介します。
こちらの記事でも詳しく解説しているので参考にしてください。
リスティング広告はユーザーがWeb上で検索したキーワードに合わせて表示する広告のことです。ユーザーの検索と連動して広告を表示させるので、行動に移す可能性の高いユーザーにアプローチしやすいという特徴があります。
グーグルの検索窓にキーワードを打ち込み、出てくる結果の上部に出てきます。
ただし、広告がテキストのみなので、短文でサービスや商品を効果的にアピールする必要があります。
DSP広告は、狙ったターゲット属性の広告枠に表示される広告のことです。自社サービスや商品に興味がある人に配信できるので、効率的だと言われています。
見ているサイトの一部の広告枠に、画像や動画で広告が表示されるものです。
SNS広告は、FacebookやInstagram・LINE・Twitterなどの媒体で表示される広告のことです。タイムラインやストーリーズ、おすすめのアカウント欄などで表示されます。
SNS広告は、ユーザー登録時に入れた個人情報やSNS上の行動データを基に配信されるかが決まります。
SNSを見ていると、友達の投稿の間にはさまって表示される広告です。
運用型広告の課金方式は、主に次の3つがあります。
詳しく説明します。
クリック課金型は、広告がクリックされると広告費が請求される課金方法です。つまり広告が配信されてもクリックされなければ費用が発生しません。
クリック課金型の広告費の計算式は「クリック数×クリック単価」。
インプレッション課金型は、広告を表示させると費用が請求される課金方法です。一般的には1,000回表示するごとに広告費が発生します。
興味がありそうな人に広告を見せられるので露出が増えるが、ユーザーの行動やコンバージョン率が測定しづらいというデメリットも。
成果報酬型とは、コンバージョンが取れた時に広告費が発生する課金方法。ROASをもとに広告費が決まるタイプの課金方法もあります。
ROASは広告費の回収率を示す数値です。算出方法は「売上÷広告費×100%」で計算できます。
たとえばROAS200%を保証している成果報酬型広告の場合、100万円分広告を出しても売上が30万円なら、広告費は60万円となります。
アフィリエイトなどでは、この方法で報酬をお渡ししている場合が多いです。
Web広告運用者の業務内容は多岐に渡りますが、大きく分けると次の4つのサイクルで進められます。
詳しく説明します。
広告の企画とは、ターゲットやどの媒体に出稿するか、予算などを計画することです。クライアントやターゲット、競合などを分析してどのような戦略で運用していくか考えます。
運用方針は、ターゲットに対してどのようなアプローチをするかを決めます。中間目標と最終目標を決めておきましょう。
広告の企画で決めた運用計画を基に、出稿するテキストやバナーを準備します。入稿方法は媒体ごとに違いますが、基本的には広告プラットホームの管理画面から入稿・設定できます。
入稿時に大切なことは、各媒体のルールや仕組みを理解して、アピールできるポイントやベネフィットを明確にすることです。
広告は出して終わりではありません。出したあとは、分析・評価・改善を繰り返す必要があります。媒体によっては提供している分析ツールがあったり、Google Analyticsで広告の成果を分析します。
分析したデータを基に、出稿している広告を改善していきます。運用後の改善は、次の項目がポイントです。
想定していたターゲットと違う層に配信されていると判断できたら、配信先を変更するなどの改善が必要です。
クリック数が少ない場合は、広告で商品の魅力を伝えきれていない可能性が高いでしょう。
どこが計画とズレているかがわかれば、改善するポイントは自然と見えてきます。
広告運用の求人を探すサイトは、次の2つが挙げられます。
広告運用の求人を探すなら、転職サイトで探すことも1つの方法です。ITやWeb業界に特化した転職サイトも色々とあり、業務内容もしっかりと書かれています。
在宅や業務委託も含めてさまざまな案件が掲載されています。
転職サイトなので、即戦力を求めている企業も多いことも特徴です。
クラウドソーシングサイトで広告運用の求人を探すことも、1つの方法です。クラウドソーシングサイトの場合、募集案件も多岐に渡り、案件数も多いのが特徴です。
募集している広告運用の案件は、業務委託がメイン。まずは業務委託でスキルを上げたいと考えている方におすすめです。
広告運用の方法は、主に次の3つの方法があります。
詳しくはこちらのサイトを参考にしてください。
広告運用を独学で学ぶ際におすすめの本を3冊ピックアップしました。
詳しく説明します。
「基礎から学ぶWeb広告の成功法則」では、広告の基本が学べます。広告運用に関することが網羅されているので、初心者や知識をつけたい人におすすめです。
広告運用は実際に体験してみないとわからない部分も多いですが、この本を片手に実際に設定をしていくとわかりやすい内容になっています。専門的な内容もわかりやすく噛み砕いて説明してくれている親切な1冊です。
「運用型広告 プロの思考回路」は、Web業界ではよく知られている良書「リスティング広告 プロの思考回路」の続編。マニュアルではなく、思考回路にフォーカスして、担当業務についての考え方を学べます。
これまでに困難な行き詰まり案件を乗り越えてきたプロフェッショナルの劇的な改善例11件から、PCDAを高速で回す方法までわかる1冊。運用型広告のプロの考え方を学べ、PCDAの速さが重要なことを再認識できます。
「必携 インターネット広告 プロが押さえておきたい新常識」では、Web広告の本質や考え方をまとめた本です。コンプライアンスや品質についても言及されていて、ノウハウ本とは別で読んでおきたい1冊。
マーケティングにおける広告の役割や、Web業界を取り巻く環境についても語られています。トレンドではなく、本質を知って仕事がしたい人におすすめの本です。
本記事ではWeb広告運用の仕事内容や独学での勉強法・求人の探し方を紹介しました。広告運用は初心者でもできますが、改善やより良い運用をしていくにはある程度の経験が必要になります。
広告運用は今成長し続けている市場と言え、実は初心者が副業として参入するのに向いている仕事です。独学でも始められるお仕事なので、初めは副業や業務委託から初めてみるといいでしょう。
この記事を書いた人
野川 ともみ
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