

仕事で英語を使った経験があったり、海外旅行が趣味という方の中には、英語力を活かして副業を始めてみたいと考える方もいらっしゃるのではないでしょうか。
副業初心者の方なら、まずは月5万円を稼ぐことを目標にしてみては?
この記事では、在宅でできる職種を中心に、英語中級者~上級者におススメの仕事を10個取り上げました。
どんなペースで働くと5万円稼げるのかイメージできるように具体的に紹介しています。あなたの英語力や生活スタイルに合った仕事を見つけてくださいね。
英語力を活かして副業をしたい方におすすめの仕事10選|月5万円はこうやって稼ぐ!
海外と直接関わる機会がなければあまり実感できないかもしれませんが、日常のあらゆるところで英語に関連する仕事の需要は高まっています。背景にはこんなことがあるようです。
コンビニや観光地などで外国人スタッフが働いているのをよく見るようになったと思いませんか?少子高齢化で働き手が減り続けている日本では、サービス業など人手がたくさん必要な業界は海外から働きに来てくれる人がいないと成り立たなくなってきています。
また、国内での売上が頭打ちになるなか、海外へ販路を広げたり生産拠点を作る企業も多く、架け橋になれる外国人人材の採用も年々増えています。
そのために、大手企業では社内公用語を英語とする会社があったり、一定以上のTOEICスコアを取ることが昇進の条件になっているという話もよく聞きます。ビジネスに関連して、英語そのものや英語学習に対しての需要は高まり続けているのです。
インターネットを使えば誰でも簡単に海外の情報が手に入るようになり、ビジネスだけでなく生活の中でもグローバル化が進んでいます。
たとえば、あなたが今はまっているNetflixのドラマは、どこの国で作られたものですか?
あるいは、あなたの周りで韓国コスメやファッションにはまって、直接現地のサイトでネットショッピングを楽しんでいる、という方はいませんか?
2020年から、小学校3・4年生には「外国語活動(年間35時間)」、5・6年生は「外国語(年間70時間)」として英語学習が必修化されました。
学研が発表している『小学生白書30年史』によると、「英語・英語学習」は小学生の習い事ランキングで常に上位5位以内にランクインしており、近年さらにランキングを上げてきているそうです。
政府では2020年までに訪日外国人旅行者数を2015年の2倍の4,000万人とする計画を進めており、コロナ禍で一旦ストップする前の2019年には約3,200万人まで順調に数は伸びていました。
また、アジア8カ国・地域、欧米豪4カ国で暮らす人を対象に実施したあるウェブアンケートでは、コロナが終息したら「次に海外旅行したい国・地域」第1位は日本という結果でした。
出典:DBJ・JTBF アジア・欧米豪 訪日外国人旅行者の意向調査(第2回 新型コロナ影響度 特別調査)
副業にはいろいろありますが、英語を使うことでどんなメリットがあるのでしょうか?
英語を使った仕事を考えているということは、きっとこれまで頑張って英語力を身につけてきたはずです。
語学は一旦身につければ、基本的には一生もの。しかし、中級くらいのレベルのうちは、しばらく使わなければせっかく覚えたこともサビついて忘れてしまいます。
英語を使ったお仕事なら、かかる費用は人件費だけ。仕事をすることで、報酬が得られて英語を忘れないばかりか、さらに英語力を伸ばしていけますね。
たとえば同じ接客のアルバイトでも、外国人に人気の観光地なら英語が話せることで時給が上乗せされることもあるでしょう。
あるいは、経験が採用条件に少し満たないようなときでも、英語ができればその部分を期待されて採用につながることもあるかもしれません。
英語ができるということは、世界のほとんどの国で旅行するのに困らないし、雇い主が日本企業である必要もないということです。
英語は多くの国で公用語に指定されており、世界で一番話されている言語です。また、公開されているWebサイトでは全体の6割ほどが英語で書かれているといわれています。
仕事探しを全世界まで広げれば、世界を旅しながら働くことも夢じゃない!
いいことばかりに見える英語を使った仕事、落とし穴や注意すべきデメリットはあるのでしょうか?
英語は世界で一番話されている言語、裏を返せばあなたと同じレベルの英語力の人は無数にいるということです。
報酬が発生しなくても、勉強を兼ねて働きたいという人もたくさんいます。
月5万円を安定的に稼ぎたいなら差別化が必要です。
子ども向けの仕事なら保育や幼児教育の経験をアピールしたり、英語トレーナーならTOEIC専門など、自分の実績と結びつきやすい案件で受注率アップをめざしましょう!
ボランティアでも趣味でもなく、英語を使って稼ぐ事が目標なら、仕事に求められるレベルに応じた高い語学力が期待されます。
たとえば、英語そのものを教える仕事なら正確な文法や発音、翻訳や通訳ではその分野に精通する知識や、業界ならではの用語の勉強などが欠かせません。
コロナ禍で旅行に行けなくなり、観光業・ホテル業・英会話教室などは軒並み大打撃を受けました。
逆に、巣ごもり需要で動画翻訳など需要が伸びた分野もあるのですが、こじんまり副業で月5万円をめざすレベルだと、世の中の波に左右されがち。複数の分野でリスクヘッジをするのがおすすめです。
それでは、月5万円の副業収入を狙うなら、どの仕事でどれくらい働けばいいのでしょう?ここまでご紹介した仕事の中から、報酬の目安をもとにいくつか具体的に見ていきたいと思います。
「Amazon」や「eBay(イーベイ)」「BUYMA(バイマ)」といったサイトに出展しているショップの運営をサポートする仕事です。
クラウドソーシングに募集が多く、英語だけでなく店舗全体の運営サポートまで仕事に入っている案件もあります。
低単価なので効率よく数をこなす工夫が必要になりそう。
<報酬例>
取引先のリストアップ・メール・商品登録 | 50円/件(所要5分)× 3時間/日 × 20日=36,000円 |
ショップへ電話 | 100円/件 × 5件/日 × 20日=10,000円 |
交渉成立ボーナス | 1,000円/件 × 4件=4,000円 |
営業やカスタマーサポートの代行会社でお客様からの問い合わせに答えたり、アポイントを取ったりするお仕事です。
「Indeed」などの求人サイトでは、外資系企業のサポートデスクなどの募集があります。お客様や同僚が外国人ということもあるため、英語に限らず多言語に対応できる人材は重宝されるでしょう。
シフト制や時給制の案件がほとんどで、収入の予想が立てやすいことがメリットです。
<報酬例>
時給1,000円 × 2.5時間/日 × 20日=50,000円
サービスを行う会社に講師登録をしたうえで、ウェブサイトやアプリを介して予約を受け、オンラインで英語レッスンを行う仕事です。
自宅で1レッスン25分といった短い時間なので、早朝や昼間の数時間だけなどピンポイントで空いた時間に働けます。
ネイティブや帰国子女だけの仕事と思われがちですが、そういった先生だと気後れするという初級者は多いため日本人講師は人気です。また、資格試験対策など日本語でフォローしてくれる方がいい、というニーズもあります。
「クラウドソーシングやマッチングサイト」で生徒を探すほかに、講義の動画を「ストアカ」や「Udemy」などで販売すると宣伝も兼ねられていいかも?
< 報酬例 >
1,000円/50分レッスン × 10レッスン/週 × 4週=52,000円
翻訳には主に下記の3種類があります。
出版翻訳 | 書籍のための紙ベースの翻訳 |
実務翻訳 | 契約書、マニュアル、パンフレット、論文などビジネス全般 |
映像翻訳 | 海外の映像に字幕や吹替を付けるための翻訳 |
報酬は文字数単位が一般的です。
直接依頼か翻訳会社経由の依頼か、経験値などでもかなり幅があります。
顔出しも要らないし、マイペースでできて、案件数が多い分レベル感やボリュームもさまざま。始めるハードルは低いと感じます。
翻訳未経験の方なら「クラウドワークス」「ランサーズ」などで、商品説明書やYouTube動画など小さな規模から始めてみましょう。本業で似たようなことをしていたという方なら、先に紹介した翻訳専門エージェントに登録がオススメです。
< 報酬例 >
日→英翻訳 | 5~10円/文字 × 250文字/時 × 40時間=50,000~100,000円 |
英→日翻訳 | 10~20円/word × 300word/時 × 16時間=48,000~96,000円 |
Zoomなどのウェブ会議システムを使って、企業の商談やセミナーなどの通訳をする仕事です。
コロナ禍前には、通訳が必要なミーティングというと、オンラインであっても企業の会議室で行うことが多く、大都市圏だけの仕事でした。しかし、在宅勤務も増えた今、地方在住でも通訳として働けるチャンスが充分あります。
単発になりがちな職種なので、安定収入のためにはリピーター獲得や営業活動も考える必要があります。通訳としての経験が少ない方でも、「ランサーズ」や「クラウドワークス」で時々募集がある日時指定案件や急募案件は競争率が低く狙い目です。
< 報酬例 >
3,000円/時間 × 2時間/回 × 週2回 × 4週=48,000円
英語を使って稼ぐといっても、必ずしも英語そのものがすごくできる必要はありません!
そんな仕事のひとつが、「日本語」で「英語」関係の情報を発信することです。
たとえば、自分が学んで発見した英語学習のコツや、実際の留学準備などに関する記事は想像がつきやすいのではないでしょうか。
それとも、英語は海外旅行のため!という方なら、効率よくマイルを貯めて格安で旅行に行く方法といったノウハウ系の記事は、アフィリエイト広告と組み合わせてさらに稼げる可能性があると思います。
ライターとして雇われることをめざすなら、普段自分が読んでいるウェブサイトのフッターやメニューの部分に「ライター募集」「寄稿募集」といった項目がないか探してみてくださいね。
< 報酬例 >
3円/文字 × 3000文字 × 6記事 =54,000円
インターネット上の広告やGoogle検索の結果を、ひとつずつ目視で確認して、適切かどうかを運営側に報告する仕事です。
仕事自体は「この広告を見たいですか?」といった簡単な質問に答えるだけ。最低限の英語力があればスキマ時間で効率よく稼げるでしょう。
プロジェクト毎の募集となるため、いつでも働けるわけではありませんが、「Appen」「LIONBRIDGE」といったサイトで時々求人が掲載されているほか、「Internet Assessor」「Search Engine Evaluator」「Social Media Evaluator」などの名称で募集があります。
< 報酬例 >
時給2,700円(20USドル) × 1時間/日 × 19日=51,300円
大体の時間や報酬の感じがわかったところで、仕事を見つける方法や持っておくべき資格についてみていきましょう。
「クラウドワークス」や「ランサーズ」といったクラウドソーシングサイトでは、数分で終わるタスクから大きなプロジェクトまで自分に合ったペースで取り組める仕事を探せます。
英語を教える仕事なら、「ストアカ」「ココナラ」「タイムチケット」といったマッチングサイトで、30分いくらといったパッケージを出品してみてはいかがでしょうか。
オンライン英語教師や英語学習に特化したマッチングサイトでは、面倒な宣伝や生徒とのやり取りも不要で、早朝や深夜など自分の条件に合った案件が探せますよ。
<総合系>
<英語学習に特化したサイト>
TOEICなどの資格や英語を使った仕事経験がある人なら、案件単位で受注できる通訳や翻訳を中心とした専門派遣会社やエージェントの登録にチャレンジしてみては?
登録にはスキルチェックがあります。将来的には本業にしたいと考えている方は、今の自分の立ち位置や報酬相場を知るためにトライしてみるのもおすすめです。
自分が持っている知識やノウハウを商品として売り出す方法もあります。
構成を考えたり、記事を書いたり動画を編集したりといった準備には多少時間がかかりますが、動画や記事としてコツコツ商品を作っていけば、自分が寝ている間にもその商品が稼いできてくれるかも!
英語の読み書きが得意な人なら、国内だけでなく海外のクラウドソーシングやマッチングサイトを使ってみては?一気に応募できる案件の数が増えますよ。
円安が進んでいる今、ドルで報酬が得られることも魅力的だと思います。
受注率と高単価を狙うなら、英日翻訳案件など、日本語ネイティブであることや日本に住んでいることが活かせる案件を探してみてくださいね。
最後に、英語を使った仕事でクライアントに「ウケがいい」資格をご紹介します。
と言っても、資格で差がつくのは最初の受注の時に少しポイントアップするくらいではないかな?と個人的には思います。
自分が発注側なら、資格有りの未経験者より、資格無しでも実績が豊富な人に頼みたいと思いませんか?
これらの資格の有無に関わらず、案件ごとにアピールできる経験などがないか考えてみてくださいね。
では、あなたの英語力に合った仕事にはどんなものがあるのでしょうか?私の独断と経験から、目安となる英語力ごとにご紹介していきます。
英語がちょっとできる、くらいのイメージならこんな仕事から始めてみては?
隙間時間で時間にしばられない仕事が多いのがメリットですが、競合が多く低単価になりがち。リピーターやまとまった単位で受注できるクライアントを探しましょう!
人に何となく教えられる、くらいのレベルならこんな仕事に挑戦してみては?
報酬の単価が少し上がったり、時給で働ける職種が増えてきます。フリーランスでは、営業も自分でやらないとお客さんがついてこないので、リピートで安定して働けるのは大きなメリットですね。
英語を使ってばりばり働いてました!というあなたなら、こんな仕事で高単価をめざしてみては?
ある程度まとまった案件を受注して、自分のペースで進めていくイメージです。もちろん、それまでのお仕事の経験を活かせば、もっと効率良く稼ぐこともできるかもしれません。
マイペースもいいけど、人と会って英語を話す仕事がしたい!という方は、こんな副業を探してみてはいかがでしょうか。
オンラインレッスンではパソコン操作ができる必要があるため、生徒の年齢層はある程度限られます。一方、対面レッスンなら赤ちゃんからお年寄りまで幅広い年齢層のニーズがあります。
平均時給は1,500〜2,500円前後と、オンラインレッスンより高めです。講師採用には面接もありますので、経験が報酬額に結び付きやすいという点で、何らかの教える経験がある方にはよいのではないでしょうか。
< 報酬例 >
2,000円/50分レッスン × 6レッスン/週 × 4週=48,000円
日本へやってきた外国人観光客に付き添って、観光地やその旅行者の行きたい場所・体験をガイドする仕事です。
以前は、有償でガイドを行うには全国通訳案内士や地域通訳案内士という資格試験に合格する必要がありましたが、現在はこれらの類似名称を使わなければ資格が不要になりました。
個人のガイドと観光客を結ぶ「RootTrip」や「GoWithGuide」といったマッチングサイトに、プロフィールやツアー企画を掲載しお客様を探してみましょう。
< 報酬例 >
時給2,700円(20USドル) × 4時間/回 × 5回=54,000円
大都市圏やリゾートなら、英語人材を探しているお店や会社はたくさんあります。
私も十数年前、外国人が多いスキー場で住み込みリゾートバイトをしていました。アジア圏からのお客様には、初めて雪を見て大興奮!という方もいらして、英語を介して一生に一度の思い出作りをお手伝いできてよかったなぁ、と思ったものです。
しかも、自分も毎日大好きなスノーボードができる!アルバイト代ももらえて、一石三鳥くらいの楽しい思い出です。
<報酬例>
時給1,100円 × 4時間/日 × 12日=52,800円
在宅でも、すきま時間でも、英語を使ってできる仕事はいろいろありそう。
英語を使って月5万円を稼いでいけたら、それを元に海外旅行にも行けるし、何なら旅行先でも仕事ができるから世界一周も夢じゃないかも!?仕事をすることで英語力もアップしていいことづくめな気がします!
この記事が自分にもできるかも?と踏み出すきっかけになったら嬉しいです。
この記事を書いた人
平井 カヨコ