コロナ禍の影響が未だに続き、物価の上昇や失業などの理由で、副業を始めて収入を増やす人が増えています。
副業を始める際に、新たにスキルを身につける講座を受講したり、パソコンや商品の仕入れなどの費用が発生しますよね。この時、プライベートのカードとは別に副業用のクレジットカードを作り、利用する人も増えています。
その理由は、よりお得にポイントやマイルを貯めたり、副業に使った経費の集計がしやすくなるからです。
この記事では、副業をしている方に向けて、副業には個人で利用するものとは別に副業用のクレジットカードを利用するとよい理由や、選び方のポイント、おすすめのカードを紹介します。
副業用クレジットカードおすすめ7選と持つべき6つの理由
副業用クレジットカードとは、副業に関する支出を管理する、副業専用のクレジットカードです。
そもそもクレジットカードには、個人向けに発行するものの他に、法人や個人事業主向けに発行されるビジネスカードと呼ばれるものがあります。どちらのタイプでもいいので副業専用として扱うカードをここでは「副業専用クレジットカード」と呼びます。
副業を行う際は、副業専用のクレジットカードに紐つける、副業専用の銀行口座を作っておくと便利です。
個人口座と副業口座を分けて使うことで、毎月の収支を把握しやすくなります。収支の管理がグッと楽になるので、副業用に口座も使い分けることを強くおすすめします。
オンライン上での口座開設は、24時間365日いつでも申し込むことができます。窓口に行く手間が省けるので、忙しい方にはおすすめです。
副業用に屋号付き口座を作りたい人は、税務署に開業届を出してから銀行口座を開設しましょう。屋号とは、個人事業主が使う、法人でいう会社名のことです。口座開設を申し込むときに、開業届の写しや屋号付きの印鑑など、必要な書類がありますので、事前にチェックしておきましょう。
私も、開業届を出した直後に、ビジネスカードを作ってみました。家計と仕事用で、クレジットカードを分けておけば、家計簿代わりにもなります。
副業専用のカードがあるのは、とても便利ですよ。
開業届について、詳しく知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
前述の通り、クレジットカードには、個人に対して発行されるものと、法人(会社)や個人事業主向けに発行されるビジネスカードがあります。副業用として会社員や主婦、学生も作ることができます。
でも、副業用のカードだからといって、必ずしもビジネスカードである必要はありません。
どちらのタイプがいいのかを検討したい方のために、ビジネスカードの特徴を3つお伝えします。
一つひとつ見ていきましょう。
一般的に、個人カードよりもビジネスカードの方が利用限度額が大きいです。
副業の種類にもよりますが、商品の購入や仕入れなどで費用がかかることがあります。例えば、メルカリなどで販売活動(せどり)を行う場合です。
仕入れなど、個人カードでは限度額が足りないときでも、ビジネスカードなら余裕をもって決済できるので、急な出費にも対応しやすくなるという大きな利点があります。
年会費無料のビジネスカードでも、特典や付帯サービスがは充実したものが増えています。例えば、ETCカードや追加のカードが無料で発行できたり、国内・海外旅行の傷害保険が付帯していたりします。
ビジネスカードを選ぶ際は、自分に必要な特典や付帯サービスの内容を見極めて選びましょう。
ビジネスカードの発行審査では、個人事業主やフリーランスの場合、信用度に加えて収入証明や詳細な事業情報の提供が求められることもあります。
高いランクのビジネスカードの所有自体が信用力の証となり得るのです。
ここからは、副業におすすめのクレジットカードを厳選してご紹介します。個人向けに発行されるものが4つと、法人(個人事業主も対象)向けに発行されるものが3つです。
【個人向け】
【法人・個人事業主向け】
「Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・カード」は、マリオット系ホテルでの無料宿泊特典やゴールドエリート会員資格など、特別なサービスが付帯するクレジットカードです。
Marriott Bonvoyアメリカン・エキスプレス・カードは、一般カードとプレミアムカードの2種類があります。
一般カードとプレミアムカードを比較してみましょう。
基本情報 | Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・プレミアム・カード | Marriott Bonvoy® アメリカン・エキスプレス®・カード |
国際ブランド | アメリカン・エキスプレス | アメリカン・エキスプレス |
年会費 | 49,500円(税込) | 23,100円(税込) |
ポイント還元率 | 3.0% | 2.0% |
おすすめポイント | ・Marriott Bonvoyロイヤルティプログラム参加ホテルで貯まったポイントを無料宿泊に交換することができる・主要提携航空会社のマイレージプログラムにポイントをマイルとして移行することもできる | ・Marriott Bonvoyロイヤルティプログラム参加ホテルで貯まったポイントを無料宿泊に交換することができる・主要提携航空会社のマイレージプログラムにポイントをマイルとして移行することもできる |
プレミアムカードは、年会費49,500円と高額なようですが、無料宿泊特典や高還元率のポイントなどですぐにペイできますよ。
起業家さんにとりあえず進められるのは、SPGカード。
よく起業家さんが、マリオット系のスイートルームとかに泊まっているのは、実は無料だったりします。
起業家さんとランチに行ったら、そこにいた全員がSPGカードでお支払い、なんてこともよくあります✨
メルカードは、メルカリやメルペイをよく利用する人におすすめのクレジットカードです。
年会費永年無料、ナンバーレスカードです。メルカリアプリで毎月の支払い日を変更できたり、貯まったポイントを支払いに充当できるなど、使い勝手の良いカードです。
初期設定完了で、必ず1,000ポイントもらえる初回だけの特典があります。
基本情報 | メルカード |
国際ブランド | JCB |
年会費 | 永年無料 |
ポイント還元率 | メルカリ:最大4.0% 通常:1.0% |
おすすめのポイント | エントリーすると毎月8日は還元率が8%加算される(上限300ポイント) |
「マイレージプラスセゾンカード」は、ユナイテッド航空とクレディセゾンが提携して発行しているクレジットカードです。
マイレージプラスで貯めたマイルは、ユナイテッド航空の航空券や、ホテル、レンタカー、商品券、ギフトカードなどに交換することができます。
ツアー料金や公共交通機関の代金をカードで支払った場合などの条件付きで、最高3,000万円までの海外旅行傷害保険が付帯しています。
基本情報 | マイレージプラスセゾンカード |
国際ブランド | VISA,Mastercard,アメリカン・エキスプレス |
年会費 | 1,650円(税込) |
ポイント還元率 | 0.5% |
おすすめのポイント | ・マイルアップメンバーズでポイント 還元率が最大1.5%になる・ユナイテッド航空のマイルが貯まる・ANAの国際線搭乗にマイルを利用 できる |
私が副業時代に、おすすめしてもらったカードはこちら。
大きな支払いが無いうちは、年会費も安くマイルがたまるこちらがおすすめ✨
売上が上がったり、カードのお支払いが増えてきたら、SPGカードを検討すればなお良しです✨
「楽天カード」は、年会費が無料のクレジットカードです。
年会費が無料なのに、ポイント還元率が1.0%と高いのが特徴。ネット不正あんしん制度や商品未着あんしん制度といったネットショッピング時のトラブルに対応した制度も導入されています。
基本情報 | 楽天カード |
国際ブランド | VISA,,Mastercard,JCB,AmericanExpress |
年会費 | 永年無料 |
ポイント還元 | 1.0%~3.0% |
おすすめポイント | ・楽天市場でいつでもポイントが3倍貯まる・楽天ポイント投資という仕組みがあり、貯めた楽天ポイン トで株や投資信託を購入することができる |
楽天ポイントが知らないうちに貯まってるのは嬉しいですね。
個人的に良い点は、貯まったポイントを投資に回せるところ。
気づいたら、投資で利益が出てるかもとワクワクできるポイントはいいですよね
「三井住友カードビジネスオーナーズ」は、年会費が永年無料のビジネスカードです。
新規入会&利用で、最大10,000円相当のVポイントがもらえます(一定の条件あり)。事前に旅費などを三井住友カードビジネスオーナーズカードでクレジット決済すると、海外旅行傷害保険の付帯サービスがつきます。
基本情報 | |
国際ブランド | VISA,Mastercard |
年会費 | 永年無料 |
ポイント還元 | 基本0.5%(最大1.5%) |
おすすめポイント | ・指定の三井住友カードの個人カードとの2枚持ちにする と、特定加盟店の利用は、200円につき3ポイント・カード利用枠が500万円(所定の審査あり) |
最近すごくCM・広告流れてますね〜。
永年無料で、ポイントももらえるので契約して損はなし。
ただ、、、
すごく個人的な意見なのですが、メガバンクのネット管理画面は、使いづらいです涙
「NTTファイナンス Bizレギュラーカード」は、年会費が無料のビジネスカードです。
旅行代金を「NTTファイナンス Bizレギュラーカード」で支払った場合、国内・海外旅行傷害保険が最高2,000万円、ショッピング保険が年間補償限度額1,000万円と充実(所定の条件あり)。
専用ポイントモール「倍増TOWN」を経由して買い物すると、ポイントが最大26倍に。貯まったポイントは景品や電子ギフトなどと交換できます。
基本情報 | レギュラーカード |
国際ブランド | VISA |
年会費 | 永年無料 |
ポイント還元 | 基本1.0%(ポイントモール「倍増TOWN」最大26%) |
おすすめポイント | 海外・国内旅行傷害保険や各種補償が付帯しており、Web明細編集サービスなどの便利な機能が利用できる |
「JCB CARD Biz(一般)」は、初年度年会費無料で、2年目以降1,375円と、法人カードの中でも安めのカード。モバイル即時入会(モバ即)で申し込むと、最短5分で即時発行が可能です。
業界初のサイバーリスク総合支援サービス・保険付帯。JCB法人カード専用のサイバーセキュリティデスクがサポートするサービスです。
カード番号や有効期限、氏名などのカード情報がすべて裏面に記載されていて、安心・安全にお買い物ができます。カードをかざすだけで、支払いが完了する簡単・便利なタッチ決済。
基本情報 | |
国際ブランド | JCB |
年会費 | 1,375円(税込)※初年度年会費無料 |
ポイント還元 | 基本0.5%(最大1.25%) |
おすすめポイント | ・法人代表者・個人事業主専用カードで審査に通りやすく、 JCBのプロパーカードの信頼性がある・入会キャンペーンが手厚く、旅行傷害保険も手厚い |
ビジネスカードを選ぶポイントは次の5つです。
一つひとつ見ていきましょう。
どんな副業をするのかで、選ぶカードは違ってきます。例えば、仕入れが発生する場合、仕入れ金額が大きければ、限度額が大きく余裕があることが重要になります。また、出張が多い場合などは航空会社のマイル還元率や旅行保険の有無がポイントとなるでしょう。
副業用カードの特典や機能が、あなたの副業ビジネスに必要かという視点でチェックしてみましょう。
副業を始めたばかりで費用負担をかけたくないなら、年会費が無料または安いカードをおすすめします。
事業規模が大きくなってきたら、年会費が高く、カード特典がより充実しているものを検討するのもいいでしょう。年会費を支払うことで得られる特典やサービスが、ビジネスの成長を助ける貴重なツールとなるからです。
仕入れなどがある副業ビジネスを始めるため、早めにクレジットカードを手に入れたい方は、発行スピードが速いカードを選ぶといいです。
申し込んだその日のうちに即日発行されるカードや、翌日に発行されるカードがあります。
副業ビジネスで、をすぐにカードが必要な人には、非常にありがたいですね。
ポイント還元率が高いと、当然もらえるポイントが多くなります。ポイント還元率が高いものを選ぶ方が、長期的に見てカード利用がお得に。
貯まったポイントを電子マネーに交換して、経費にすれば節約にもなりますね!
ゆくゆく法人化や独立を視野に入れている方は、副業ビジネスに特化した特典や保険が、付帯しているかを確認しましょう。
例えば、出張が多い場合には、旅行保険が充実しているカードを選ぶことで、安心してビジネス旅行ができます。
また、飛行機などビジネスで頻繁に利用する交通費に対して、高いポイント還元率が設定されていることなども考慮して選ぶとよいでしょう。
ビジネスでクレジットカードを活用する際、特に注意したいことが2点あります。それは、経費の二重計上と、支払い期限です。
商品やサービスの代金をクレジットカードで支払った際に、お店から発行される領収書があります。この領収書を経費計上し、後で送られてくるクレジットカード明細書をまた入力してしまうと、二重計上になってしまいます。
帳簿の記帳は、原則、発生主義で行うため、クレジットカード決済時に費用処理の仕訳をしておき、別途引き落とし時の仕訳をしましょう。
また領収書は、クレジットカード明細書と共に大切に保管しておきます。
商品やサービスの代金をクレジットカードで支払った場合は、支払期限を確認する必要があります。決済日は支払いを行った日のことで、支払日とは、クレジットカードの請求書に記載された金額を支払う期日のことです。請求額をきちんと決済口座に入れておきましょう。
うっかり忘れて支払えなかった場合には、遅延損害金や利息が発生したり、信用情報にキズがついてしまったりします。最悪の場合はカードが利用停止になってしまうこともあるので、注意しましょう。
この記事では、副業用クレジットカードを用意するとよい理由や、選び方のポイントをお伝えしました。
クレジットカードの名義は個人でも問題ありませんが、家計とビジネスの収支は、分けておくのが無難です。
おすすめなのは、仕事や趣味とリンクしているクレジットカードを選ぶことが大事です。
旅行好きならマイルがたまり、ステイタスが手に入る物がいいでしょうし、物販など仕入れ額が高いものは、ポイント還元率が高い方がいいですね。
広告運用の場合は、支払いが途中で止まると、広告が止まってしまいますので、限度額が高いビジネス系がおすすめです。
2023年時点、メタ広告ではJCBカードは使えないので、アメリカンエクスプレス・VISA・マスターカードのどれかがおすすめ。
最適なクレジットカードを使い、ポイ活も一緒にすすめていきましょう!
この記事を書いた人
古中美由紀
みんなのチーアップ体験談をご紹介!