会社の給料だけではやっていけない。
会社員なら安定と言われていた時代から、副業をして足りない分は「どうぞ自分で頑張ってね」と言われているような気さえする今。
デザイン学科の大学を卒業した私は、在宅で仕事するなら、デザイン一択!会社員をやりながら、Webデザイナーを目指しました。
この記事では、実際に副業でWebデザイナーを目指した経験を踏まえて、
上記をお伝えしたいと思います。
正社員で働いていたので、結婚して、子供ができても、「育休後、社会復帰は楽勝♪」って思っていました。
でも、いざ育休から復帰してみると、日々のタスクの多さと足りない時間に追われる日常が待っていました。
とにかく仕事と育児が大変だよってなんとなく聞いていたはずなのに、現実は想像を超えていました。
朝・・・自分の準備と子供の準備を行い、朝ごはん(用意・片付け)、保育園への送迎後、そのまま出社。
仕事中・・・むしろ一番楽な時間(仕事のことだけ考えたらいいので)
退社後・・・急いで保育園に子供を迎えに行く
このルーティン。
5分遅れると、保育園は延長料金がかかってきます。朝もお迎えの時間も常に時間に追われて急いで生活していました。
家についてから、一息ついてお茶を飲んで・・・なんて暇はもちろんありません。
ご飯はまだかとお腹を空かせている子供が泣いて足にまとわりついてきても、「待っててね」と言い聞かせご飯の準備を進めなければなりません。
ご飯もスムーズには進まず、時間がかかって食べ終わると片付けをしてお風呂の準備、お風呂に入ればもう寝る時間。
寝かしてから、明日の準備をする毎日。
こんな生活が毎日だと、働き方について考えてしまうのも当然。
仕事を辞めようかなと考え始めた時、自分ができる仕事ってなんだろうって探し始めました。
自分にできることは?と考えると、大学で勉強したデザインの仕事が頭に浮かびました。
「好き」を仕事に、ということが理想でした。家でデザインの仕事なら、本業の合間からでもスタートできるかもって思ったんです。
家事育児をこなしながら、時短ではあるものの正社員として仕事を続けていくのは難しいと判断して、正社員を退職。
田舎暮らしの私は、正社員がゴールだと思っていましたし、それが一番安定して生活していく理想像だと思っていました。
でも、「正社員を辞める」という選択の決め手は、SNSで見つけた「数ヶ月でWebデザイナーになれる」という広告でした。
正社員を辞めて、数ヶ月Webデザイナーになるべく、高額講座を購入してワークに取り組みました。
しかし、結果的に数ヶ月しても私はWebデザイナーとしてのデビューを果たすことはできませんでした。
私の場合は会社員を辞めて専念していたのにも関わらずです。
私の父は職人ですが、「職人は一人前になるのに3年かかる」とよく言っていました。
これは、Webデザイナーの世界でも同じことが言えると感じました。
Webデザインのスクールが溢れかえっているネット業界。通うだけ無駄と言われる事もあります。
それはなぜでしょうか。実際にWebデザインスクールに入った私が思う理由を解説します。
なぜ専門学校ではなくWebスクールに通うのか?
それは専門学校よりも格段に学ぶ範囲を凝縮して必要なことだけを勉強できる点です。しかも短期間で。
それでも、Webデザインのスクールは無駄だと言われるのは、卒業してすぐにデザイナーとして働けるわけではないから。それほど簡単な世界ではないという事実があります。
私もいざデザインの仕事をしようと思っても、実績もない、スキルもない、そんな人に仕事を依頼しようと思うような人や会社は無いと感じました。
何より、私自身が「実績が無いからどうせ選ばれないよね。」という後ろ向きな気持ちで仕事に応募しているから、そりゃ選ばれるわけ無いですよね。
でも、デザイン講座が溢れかえっているので、供給過多で成果が出ていない人も多いのも理由の一つでしょう。
Webデザイナーの講座や学校に通っても、もちろん全員がデザイナーになるわけではありません。
学んでいる途中で挫折する人も多いのが現実です。
うまくいかない時に、ついつい
など、ネガティブな考えが、頭を埋め尽くしてしまいます。
私も、デザインのセンスがない。やっていく自信がない。というのは常に思っていました。
仕事にするための集客ができずに挫折する人も多くいます。
「勉強と案件獲得は別問題」これは私も感じたことでした。
子育て中の主婦が高額のオンラインスクールに数十万円を払うというのは、そう簡単なことではありません。
それでもお金をかき集めて入会したのは、独学ではなく体系だてて学ぶことへの効率の良さ、成功への近道だと思っていたからです。
でも、現実はやりたい仕事とできる仕事のギャップ。
稼ぎたい収入額と、現実に受け取る報酬のギャップ。
差に、もどかしさや苦しさを感じていました。
これからの時代、学ぶことから避けては通れません。
ここからは、どうすれば、最短でスキルが身につけられるのかお伝えしていきたいと思います。
私の選んだオンラインスクールは、自己学習がメインのスクールでした。
グループコンサルなどがなく、自分のペースで動画学習を進められるというのは一見メリットのようですが、思うように進みませんでした。
コツコツ進められる人にとっては、とってもいいと思うのですが、私には「自己学習」は向いていなかったです。私のような人は多いはず。
人は期限が無いと頑張れないです。
一緒に学ぶ人がいることで、励まし合ったり「あの人も頑張ってるから私も頑張ろう!」とモチベーションを上げてくれます。
Webデザイナーとして稼げなかったのは、自分のことを信じられず、途中で学びを諦めてしまったことが大きな理由です。
そのため、講座代は全く回収できずに終わってしまいました。
でも、デザインの知識は、WEBで仕事をする上で必須のスキルなので、学んで良かったと思います。
実際、デザインを勉強したことで、他の仕事でも活かすこともできます。
もし、あなたが実績がない、実力がないと感じているなら、なにか別のスキルを足してみると、ライバルは激減します。
例えば、広告ができるWEBデザイナーなら、広告バナーとLPをセットで納品しますよ
マーケティング視点を取り入れたデザインを提案できれば、人の購買心理を知った上で、デザインができます。
エステサロンに特化したホームページが作れるデザイナー
こんな風に価値をお伝えできれば、選ばれる確率は格段にアップします。
ここまでつらつらと、私の失敗談をご紹介してきましたが、振り返ってみての反省点もお伝えします。
今からスクールを選ぶ人の参考になれば嬉しいです。
スクール選びの段階での反省点
学習環境のリサーチをしっかりすることをお勧めします。
学習環境といっても様々
など、その講座やスクールの学習内容はどんな感じかはじめに調べましょう。
自分の生活スタイルや仕事の様子によってスクールを選ぶようにしましょう。
まずは、自分がどんなスタイルで学習を進めて行きたいのかを考える必要があります。
たとえば、副業で夜しか時間が取れない場合に、昼間にグループコンサルがあるスクールを選んでしまうと、あまり参加できずについていけなくなってしまいます。
自分が学習できる時間を把握しておくというのも大事です。
先生との相性は一番大事なポイントです。
スクールに入ると先生との関わりも増えますし、尊敬できる人から学んだ方が身につきやすいです。
入る前に一度zoomで面談を実施している講座やスクールもありますので、一度話してみて相性を確認するのもおすすめです。
先生と喋れるかどうか、先生との距離感も大切です。
私の入ったデザインのオンラインスクールは、先生との面談もなく、受講後先生とお話する機会もありませんでした。
現在私の入っているコミュニティは先生との距離がとても近く、楽しく勉強できる環境なんです
このスクールを卒業したらどうなるんだろう?ということを考えて選ぶことをお勧めします。
ここが一番ポイントと言ってもいいかもしれません。
高いお金を支払って勉強するのに、卒業して、「はい、さようなら」なんてのは寂しすぎます。
卒業後に仕事を紹介する制度があったり、一緒に仕事ができる環境があるととてもいいでしょう。
卒業後に1人でやって行く自信がない人はこういったスクールを選ぶことをお勧めします!
会社員を目指すのかフリーランスでやっていくのか、あなたの理想はどんな働き方ですか?
このような理想があると思いますが、何のために学ぶのか?ということを考えてからスクールを選ぶべき。
好きなことで家で仕事したい!と思っていた私が、いつしか、何でもいいから会社辞めたい!と、本来の目的が変わってきてしまうと、頑張る理由を見失ってしまいます。
私の選んだスクールはポートフォリオに載せることがNGだったため、なにも実績になりませんでした。これは残念でした。。。
Webデザイナーの副業をするためにまずやるべきこと
オンラインスクールに通った場合は、スクールを卒業したらそこからがスタートです。
幅広い分野のデザイナーの世界でも、特化した分野で稼いでいくという選択肢もあります。
など、自分の得意な分野、専門分野を作るのもおすすめです。
ここからどんな順序で始めたらいいのか解説していきます。
デザイナーは、自分がどんなことができるのか、ポートフォリオを作成します。
まずは知り合い知人から仕事をさせてもらうことで、作品を増やしていきましょう。
スクールで作成したデザインも、立派なポートフォリオです。
見せられるものはドンドン掲載しましょう。
私の選んだスクールはポートフォリオに載せることがNGだったため、なにも実績になりませんでした。これは残念でした。。。
LP制作、ホームページ制作、ロゴ制作、チラシなど紙媒体、バナーや画像制作などWebデザイナーの仕事の中でも得意分野に特化して専門家になるのもおすすめです。
自分が得意な分野で、特化して仕事をしていくのもいいですし、周りで困っている人が多い分野など、リサーチしてみるといいでしょう。
webは移り変わりの激しい世界。
最新情報や、世の中の移り変わりやマーケティングの情報を自分で集めるのは限界があります。
コミュニティなどの勉強できる環境に身を置くことが大事。
卒業してからも情報を入手できるコミュニティなどがあればそこに身を置くのが一番おすすめです。
私はデザイナーにはなれずに他の仕事を始めましたが、広告運用のお仕事でも、デザインの知識は生きています。
例えば、クリエイティブを作るときにデザインの基礎を頭に入れて、色や見た目を整えています。
また、他にも集客にInstagramを使うようになれば、Instagramの投稿を作るのにデザインの知識が活きてきます。
ただきれいなデザインではなくて、広告ができれば集客ができるデザインができるようになります。
デザインだけではなく、なにか強みがほしいという方は、広告運用のスキルがおすすめ。
求人を見てみても、広告に使用するバナーのデザインのお仕事は多くあります。
広告運用をしていると、このデザインがどのくらいの反応をもらえるのかが数値で見れますので、デザインの提案もしやすくなります。
さらに、広告は最新のweb事情がよくわかりますので、今のトレンドにも敏感になれるスキルですね。
デザインだけでは埋もれてしまった人も、スキルの掛け合わせで希少価値が生まれますので、重宝されるようになるでしょう。
webデザイナーになろうと思い、オンラインスクールに入ったリアルな感想をまとめました。
デザイナーだけではたくさんいるデザイナーに埋もれてしまいますが、スキルを掛け合わせていくことで、重宝されるようになれます。
失敗談や、反省点をまとめましたので、スクール選びの参考にしていただければと思います。
この記事を書いた人
望月 あや