在宅で副業できる仕事を探していると、採点業務の求人を見かけることがあります。「興味はあるけど、正直自分にできるのかわからない」と感じている方も多いはず。
そこで今回は採点のお仕事について解説!
など、初めての方の疑問点を解決していきます。
私自身未経験から副業で採点のお仕事をしてみて「事前に知っておくといいな」と感じた点をまとめました。
ぜひ参考にしてください。
副業でも人気の在宅ワーク!採点業務ってどんな仕事?
試験や模擬テストなどを採点するお仕事です。
主に郵送されてきた答案を採点する、またはWEB上で採点する方法のどちらかです。
最近では「WEB採点」が主流となり、オンライン上で完結できるので、より在宅で気軽に仕事ができるようになりました。そのため副業や子育て中の主婦にも向いているお仕事ですね。
採点基準に沿ってテストの答案を確認し、点数をつけていきます。採点の基準を示したマニュアルに沿って回答の確認を行うのが一般的。
また採点するテストは小学生から大学受験生まで幅広く、年齢やジャンルによって難易度が変わります。
採点と添削は別ものです。 知らずに求人に応募しないよう、違いを理解しておきましょう。
「採点」とは回答があっているか間違っているかを確認し、点数をつけることを指します。
一方「添削」とは間違いを指摘し、よりよい表現や他の言い回しなどを説明することです。
例)、
問題パターン1:次の選択肢で「りんご」は英語で何と言うでしょう。
A:apple B:orange C:lemon
解答:A
問題パターン2:「りんご」を英語にしてください。
解答:apple
問題:「りんごが好きです」を英語に訳してください。
解答:I like an apple.
つまり採点は答えが明確なので、解答者の答えが〇か✖かを確認する作業です。
一方、添削は解答を修正、補足する必要があります。上記の例の場合、もし解答が「I love an apple」だとしたら、likeとloveの違いを補足として、なぜそれが正しいのか、または間違いなのかを解説します。
そのため添削の方が、より高いスキルが求められるでしょう。
採点の場合、正しい解答に沿って点数をつけるため初心者にはおすすめです!
添削は採点よりも収入が高いことが多いですが、その分時間と労力を使い、作業量も増えるので注意してください。
採点のお仕事は、ミスなく、正確に回答を確認するスキルが求められます。
そのため
方にはおすすめです。
将来を担う試験の場合、1つの採点ミスで合格が左右されることもあります。責任感を持ち、間違いがないよう、1問ずつ丁寧に採点できる方が向いているでしょう。
また何十、何百と同じ問題内容を採点することもあるので、単調な作業に苦痛を感じないことも大切ですね。
初心者の大半は、すぐに高い報酬は見込めないと考えていいでしょう。そして稼ぐためには経験が必要です。
給料形態は大きく分けて2つ。問題の採点枚数によって給料がもらえる「出来高制」と、働いた時間により給料がもらえる「時給制」です。
在宅で働く場合、ほとんどは「出来高制」になります。
つまり
採点枚数 × 1枚の単価 = 収入
です。
稼げるかどうかは、採点スピード次第とも言えますね。
慣れるまでは時間がかかるので、最初から高い給料を期待するのは禁物です。
ちなみに目安はテスト1枚の採点につき、30〜200円程度。
たいていの場合、問題の内容によって1枚の単価が変わります。
在宅で採点の副業をするメリットは、以下の3点です。
ここからはそれぞれのメリットについて説明していきましょう。
基本は決められた期間内に採点業務を終えればOK。そのため早朝や深夜、家事の合間など自分の好きなタイミングで作業ができます。
採点業務は人との関わりが少ないので、人間関係のトラブルを最低限に抑えられます。
もちろん会社とのやりとりはあるので、多少の交流はありますが、やりとりの内容もほぼ決まっているため人間関係で困ることはあまりないでしょう。
1人でコツコツと仕事をしたい方には天職かもしれません。
他にも自分の知識を活かせるというメリットも。採点業務は、ある分野において一定の知識が欠かせません。そのため自分の今まで勉強してきた内容を役立てることができます。
更に採点を通じて自分自身も成長できます。採点する側は「絶対に間違ってはいけない」と、責任感をもって業務にのぞむため、すこしでも不安な点は必ず確認するクセができます。そうすると自然と学びが増え、やりがいも感じられますよ。
私が採点のお仕事を選んだ最大の理由は、まさに知識を活かせることでした。採点業務を通じて自分の学びが役に立ち、更には自分自身も成長できる素敵なお仕事です!
在宅で採点の副業をするデメリットは、以下の3点です。
ここからはそれぞれのデメリットについて説明していきましょう。
会社によって給料の基準はかわりますが、先述した通り目安はテスト1枚の採点につき、30〜200円程度です。
始めのうちは、時給換算すると300円にもいかない….。
なんてこともあります。
求人は模擬試験が多いシーズンに偏ります。
翻訳業などといった仕事とは違い、常に仕事があるとは限らないので、安定して収入が欲しい人には向かないお仕事です。
また良い条件の求人は競争率が高く、すぐ求人を締め切られてしまうという問題も。
個人的にはタイミングが合えばお小遣い稼ぎになるという気楽な気持ちで仕事をしていました!
多くの場合、まとまった数の採点を任されます。〇✖をつける単純作業でサクサク仕事が進みそうな印象ですが、実際は採点に迷う解答こともあり….。そんな時は自分でネット検索したり、会社に確認したりと意外と時間が取られます。
解答者が期日までに採点結果を確認できるよう、納期は厳守です。ある程度時間がとれるかを確認して、仕事を受けるようにしてください。
ここからは実際に未経験からでも、在宅で採点業務を行うための方法を、4ステップでお伝えしていきます。
気になる求人を見つけたら、まずはオンラインや電話等で応募。良い条件の仕事は埋まりやすいので、少しでも興味をもったらすぐに応募しましょう。
応募後、テストを受けます。会社によっては、試験を受ける前に履歴書を送る場合も。内容は、文系・理系の両方またはそのどちらか、他にもある分野にだけ特化したテストもあります。
まず合格するためには応募前に自分の得意分野でテストを受けられるか、事前に確認することもおすすめです。そして試験にブランクがあるならあらかじめ勉強しておきましょう。
テスト合格後は面接です。最近ではオンラインで完結するケースが増えています。会社によって面接なしで、試験だけで採用になる場合もありますよ。
面接では動機や働ける時間など、一般的な質問が中心。もし希望の科目があるなら、面接時に伝えておくと良いでしょう。
試験や面接に合格したら、仕事に登録できます。登録完了後はお仕事の情報を待ち、条件があえばお仕事スタートです!
最後に採点の求人に応募する前に、ぜひ確認してほしい注意点を2つ紹介します。
採点の仕事は募集期間が限られていることが多いです。せっかく自分に合う条件の求人を見つけても「知らぬ間に応募が締め切られていた!」ということも。
応募前には、必ず募集期間や人数を確認してくださいね。
期限内に採点業務を終わらせましょう。当たり前のように感じるかもしれませんが、在宅で自分のペースで働けるからこそ、気づいたら締切を過ぎていたというケースもあります。
慣れないうちは予想外の解答に遭遇するなど、思った以上に時間がかかるもの。
業務量だけではなく、採点内容も事前に把握し、余裕を持ったスケジュール管理をしましょう。
提出が遅れると、クライアントにも回答者にも迷惑をかけてしまい、最悪の場合、仕事を打ち切られる可能性もあるのでご注意を。
私は「マイペースで仕事ができるからいいかも。」というお気楽な気持ちでお仕事を始めて、とても苦労しました。採点判断に悩む問題が多くて、徹夜して納期ギリギリに提出なんてこともありましたね。
採点の仕事は単発の仕事と比べるとハードルはやや高めです。登録のために試験を受けたり、最初は給料も少ないケースが多いです。でも得意分野があるならチャレンジしやすい仕事でもあります。私の場合は得意分野を活かし、かつ自分の勉強のために仕事をしていました。
そう思う人には、副業の1つとしてチャレンジしてほしいです。
試験を受けて今の自分の実力を知る機会にもなりますよ。
この記事を書いた人
高橋奈々恵