皆さんこんにちは!ライターの木村です。
突然ですが、女性たちに質問です。お仕事は本業1本ですか? それとも何か副業されていますか。
私は副業をしていないのですが、興味はあります。いやかなり興味があります!
まだまだコロナ禍が続く中、フリーランスの仕事をしていると、本業だけでは経済的に不安になるんですよね。子育てをしていて思うように働きに出られない人も、リモートで副業が出来たら心強いのではないでしょうか。でも、実際に副業している人って、どれくらいいるんでしょうか。そしてどんな副業をされているのでしょうか。
20歳未満から65歳以上までの幅広い年代の男女を対象に、厚生労働省が2020年7月にインターネットでおこなった調査によると、有効回答15万9355人のうち「仕事は1つだけ(副業なし)」は90.3%、「仕事は2つ以上(副業あり)」は9.7%でした。
結果的には10人に一人は副業をしていることになります。
以外にも多い印象ですね。
と、数字的なことは理解できましたが、やはり生の声も聞いてみたい!
というわけで、街頭インタビューするべく吉祥寺にやってまいりました〜! ライフルホームズの調査によると、吉祥寺駅の平均年収は588万円。東京都の652駅の中では242位で、全国の平均年収からは85万円上回る結果だそうです。23区内では真ん中よりもやや上といったところでしょうか。
ということは、もしかしたら東京に住んでいる人の副業に関するリアルな声が聞けるかも!
よーし、いざ街頭調査スタート!!
まずは吉祥寺界隈きってのおしゃれスポットと言われるエリア、東急裏で早速インタビュー開始です。
あ、ベビーカーを押した女性が歩いてきますね。ちょっと話を聞いてみましょう。
━━ こんにちは! 暑い中呼び止めてしまってすみません。今副業についてインタビューしているんですが、お仕事は何かされていますか?
「はい、会社で役員をしています」
━━ 役員ですか!? (いきなり凄く稼いでそうな人に当たってしまった……)すると十分な収入を得ていますよね。
「まあ、そうですね〜(笑)、ご想像にお任せします」
━━ すると、副業には興味がないでしょうか。
「あ、FXはしていますよ。お遊び程度ですが」
━━ なるほど。それも副業に含まれますね。お遊び程度とのことですが、FXでの月収ってどのくらいになるんでしょう。2〜3万円くらいとか、10万円以上いっちゃうとか、大体で結構なんですが教えてもらってもいいですか。
「2〜3万円ってことはないですね。10万円以上ではありますが、本当に、そんなにやってませんから」
━━ す、凄い。金額の規模が想定していたのと違う。お話を聞かせてくださってありがとうございました!
というわけで、
完全に富裕層の人でした。
この界隈ならではなのか、他にもこんな意見が。
「今は子育てに忙しくて仕事はしていません。副業にも興味がないですね。正直に言うと、夫が稼いでいるので、経済的には満足しています」(◆Aさん(30代)主婦 家族構成 夫・子3)とのこと。
何とも羨やましい限り。
序盤から心が折れそうになりましたが、いやいや、これはたまたまレアケースの人に当たっただけのはず。
気を取り直して、どんどん話を聞いていきたいと思います。
次はイズミさん(30代)主婦の方。夫と0歳のお子さんがいらっしゃいます。
━━ イズミさんは今お仕事をされていますか。
「いえ、元々は看護師なのですが、子供が生まれたばかりで今は休職中です」
━━ あ、看護師さんでしたか。そうすると、副業には興味がないですかね〜。
「いえ、そんなことないです。出産後は無理なく働きたいと思っていて、休職中の期間を利用して、以前から興味のあったベビーマッサージの資格取得に向けて勉強中です」
━━ 看護師さんがしてくれるベビーマッサージって、信頼できそうです。頑張ってください!
「ありがとうございます」
産後に休職した場合など、職場復帰までのつなぎとして副業をする、または他の資格を取得するなど、準備期間に充てるというスタイルもありなんですね。
職を一つに絞ってしまうより、もう一つできることがあると安心かもしれません。
続いては、ショートヘアが可愛いマキさん。
━━ こんにちは!今副業についてインタビューしているんですが、お仕事は何かされていますか?
「カー用品の販売店で働いています。私は外に出て働くのが好きなんですね。だから妊娠中も、子供が小さいときにも働きに出ていました」
━━ 副業については、どう思いますか?
「金額的にも、環境的にも、自分は今の働き方に満足していますけど、時間を有効活用できる副業なら、凄く良いかも。時間に縛られない仕事があるならしてみたいですね〜。私はゴルフが好きなので、それに関連する仕事があるならやってみたいな。ただ、やっぱり外に出てする仕事の方がいいですけどね(笑)」
時間に縛られず、趣味も生かせる仕事。確かに、やりがいも生まれそうだし、私も副業をするならばそんな仕事がしたいです!
その他の意見としては、
「現在の仕事は看護師です。今後子供が生まれても働き続ける予定。副業にはすごく興味があるんですけど、今の仕事先がOKしてくれるか、ちょっとわからないんですよね。そしてその副業についても、どこでどうやって探したらいいのか」(◆Sさん(30代)家族構成 夫)というお悩みも。
やはり副業をしたい人は結構いそうですね。
ただ、どうやらその「副業を探す方法や、自分のやりたいこととマッチングさせる」情報が足りていない気がします。
ではちょっとエリアを変えて、吉祥寺北口の駅前からサンロード商店街、ハーモニカ横丁界隈に移動しましょう。
あっ、駅前にいた女性がインタビューに応じてくれました!
━━ こんにちは。今副業に関してインタビューしているんですが、お話聞かせていただけますか。
「はい、大丈夫ですよ」
━━ Mさんのご職業を教えてください。
「デザイン会社に勤務しています。職種はWebデザイナーです」
━━ おお!そうだったんですね。Mさんは副業ってされていますか? もしくは興味がありますか。
「あ〜そうですね、絵本屋さんとイラストレーターもしているので、それが副業ってことになりますかね〜」
━━ わあ〜、夢がある!すると失礼だったらすみません。今副業でされている仕事が、実は本業として目指すところだったりするんですか?
「ん〜、どの仕事も好きでしていますが、会社員ですので、そこが収入の柱でもありますし、Webデザインが自分の中でのメインの仕事にはなります。不定期の仕事は副業と捉えている、といった感じでしょうか」
━━ なるほど、どの仕事にも自分の技術を生かして、副業にもつなげている形ですもんね。カッコいいです。ちなみに、副業での収入はどれくらいあるか聞いてもいいですか。
「秘密です」
秘密か〜〜(笑)! 残念。個人的に聞きたかった。
本業を生かせる仕事であれば、副業につなげやすいというのはありそうですね。理想的な働き方をされている人でした。
その他には、写真撮影はNGでしたが、
「再生医療の品質管理の仕事をしています。副業ですか? 以前オンラインでポイントを貯めていく副業をしたことがあったのですが、全然稼げなかったんです。逆に、残業の方が全然稼げちゃうので、今は副業をしていません。でも、もしするとしたら、例えばYouTubeの動画編集みたいな仕事であればやってみたいですね。でも、そういう仕事ってどうやって探すんでしょうか」(◆サトミさん(20代))とのこと。
やはり副業には興味があっても、すぐ仕事に直結できるような情報が少ないのかもしれません。普通の求人情報では、混在していてわかりにくいイメージもあります。
さて、そろそろエリアを変えて、井の頭公園方面へ行ってみましょうか。
歩き回って疲れた体に緑が気持ちいいです! 生き返る!
賑やかな街中と自然豊かな公園が隣接していることも、吉祥寺という街の人気の理由のひとつなんでしょうね。
あ、お散歩途中の女性がいました。
━━ 副業についてインタビューしているんですが、お話伺ってもいいですか。
「はい、あ、でも写真はちょっと……」
━━ ではちょっと木の裏に隠れていただいて。
━━ 改めてお聞きしますが、Nさんは副業をされていますか?
「いえ、副業はしていないんですが、興味はあります。もう少し今より収入が上がったら、欲しいものも買えるし、趣味のことにも使いたいし。でもちょっと、副業って怖い感じがして…」
━━ 怖い、ですか?
「はい、なんかあるじゃないですか。マルチ商法みたいなものとか、詐欺まがいのものとか。そういうのに引っかかるんじゃないかと思って……」
━━ 確かに!!! 安全が担保されていなければうかつに話に乗れませんよね。
「そうですそうです。そこが心配。その部分がクリアできるのであれば、やってみたいと思いますよ。在宅でできる、ちょっと事務的な要素の強い仕事とか。あ、例えば通信教育の丸つけみたいなのとかどうなんでしょうね、やってみたいですけど。でもそういう仕事ってどうしたら見つけられるのか分からなくて…」
ネットに情報はたくさんあっても、ピンポイントでマッチするのはちょっと困難だし、安全かどうかがわからない。そういうことから行動に移せていない人も多いように感じますね〜。
児童公園でお子さんを遊ばせている女性がいましたので話を聞いてみましょう。
━━ お楽しみのところすみません! 副業に関するインタビューをしているんですが、今お仕事はされていますか?
「いえ、専業主婦です。子供がまだ小さいので、外に働きに出るのは難しいですね」
━━ お子さん就学前ですもんね。今は育児休暇中ですか。
「いえ、出産前は派遣で働いていたのですが、戻れるポジションや会社がないんです。在宅でできる仕事があればいいんですが」
━━ そうか、派遣などの非正規雇用の場合、出産で一時完全に仕事から離れることになってしまうんですね。育児に専念できるのはいいことですが、働きたいと望んでも、希望の職につけなかったり、職業が限られたりするのは辛いですね。
「そうですね、私のような人は少なくないんじゃないでしょうか。でも、こういう時期に少しでも在宅で仕事ができていると安心ですし、この先の自信にもつながる気がします。そういった意味からも、副業には興味がありますね」
━━ 本当にそれ!! それです! もし副業をするとしたら、どんな仕事が良いですか。
「新たに勉強し直さなくてもできるような、これまでの経験が活かせる仕事があればいいなって思います」
━━ 見つかるといいですね。大切なお時間をくださりありがとうございます。応援しています。
いろいろな人にお話を聞いて、見えてきたことは
といったものでした。
話を聞けば聞くほど、副業はしていた方が将来を考えたときにも有利な気がします。収入が増えるのはもちろんですが、本業の仕事のスキルアップや本業ではできないアイデアのアウトプットにも役立つなど、アイテムや武器が増えるという印象ですね。現場からは以上です!
インタビューにお答えくださった皆さま、本当にありがとうございました!
(企画・編集:株式会社LIG / 取材・執筆:木村千鶴/ 写真撮影:畠中彩)