趣味で撮影した写真が売れるかもしれないことをご存じですか?今はスマホでも充分きれいな写真が撮影できるので撮り溜めている方もたくさんいます。
実はカメラだけでなくスマホで撮影した写真など、趣味の写真で報酬を得られる可能性があります。
今回はストックフォト(写真販売サイト)で販売することを目的とした、
などを解説していきたいと思います。
こちらの記事も参考にしてください。
売れるレベルの写真を撮るコツは?スマホでも大丈夫?写真で副業したい主婦の方必見!
写真を撮るのが好きとはいえ、プロと比べて、「趣味程度の私の写真が売れるのかな?」と不安に思う気持ちもあるでしょう。
そんな疑問にお答えします。
実をいうと、自分が売れると思う写真と実際に売れる写真は違うんです。
例えば、ものすごくきれいな夕焼けの風景写真が撮影したとします。でも、ストックフォトで販売されている風景写真は無数にあり、多くの写真の中から選ばれる可能性は、ゼロとまではいいませんが、とても難しいでしょう。
写真を売る場合は、まずは自分が一番好きなもの、興味があるもの、得意なものを選んでジャンルを決めていくことも重要です。
ただ、市場の需要やトレンドを考慮する必要もあります。
また、自信を持って自分が撮影した写真があれば、投稿して、需要があるかどうかを分析し、判断します。
市場の需要とマッチすることで売れる写真となるでしょう。
そもそも、ストックフォトで売られている写真は誰が買うのでしょうか?
ほとんどの場合、広告関連やメディア媒体を扱う人たちです。わかりやすく言うと、広告を作るグラフィックデザイナー、HPを作るWEBデザイナー、映像関連の方、雑誌や書籍の編集者の方たちです。
ストックフォトの購入者視点で、売れるレベルの写真の特徴を5つ紹介します。
トレンドをおさえた写真は、顧客であるユーザーから求められる流行の素材が必要です。多くの人が「今、欲しい」と求める写真なので、当然収入につながりやすいですよね。
例えば、Z世代と呼ばれる若い世代の「流行のスイーツ」がテーマであれば、モデルが10代〜20代前半、オシャレな服装やメイクで、流行のスイーツが引き立つような写真が好まれるでしょう。こうしたトレンド感を意識することで、購入者側の目を「お!」っと引きやすくなり、写真が売れやすくなります。
次は、明暗の差が大きい、くっきり色鮮やかな写真です。
もちろん、コントラストが弱めの写真の需要もありますが、ウェブコンテンツ(情報の中身)や広告媒体などに使う写真はやはり、パッと目を引くものが好まれます。
需要があるエリアや媒体を調べて、それに合わせた写真を撮ることが大切ですね。
くっきり色鮮やかな写真が好まれる傾向にあるといいましたが、色数が多すぎるのも、ごちゃごちゃして見にくい写真になってしまいます。
キーカラーは3色にすることをおすすめします。
キーカラーは3色におさえると、配色の調和がとれ、美しさを引き立ててくれる組み合わせに。例えば、青、白、黄色の組み合わせは清涼感を、赤、黄、オレンジの組み合わせは温かみを感じさせます。
つまり、キーカラーを3色におさえることで、統一感のある、見た目の良い印象の写真に仕上げることができるのです。
何でもバランスが大切ですね。
写真のクオリティには解像度と撮影技術の両方が重要です。
解像度が高いほど、画像がより精細になります。一般的に、72dpiが標準とされていますが、用途によってはより高い解像度が必要なときもあります。
また、撮影技術も写真のクオリティに影響を与えます。初めから高い技術を持った人はほとんどいませんが、経験を積むことで徐々にスキルを磨けます。何度も撮影を繰り返すことで、自分なりの撮影方法や表現を見つけられるでしょう。
最終的には、解像度と撮影技術の両方をバランスよく磨き上げることが、高品質な写真を撮るために必要な要素です。
広告やウェブコンテンツなどのデザインにおいて、文字情報が写真の上に載ることがあります。その際、写真には文字が入る余白が必要です。この余白を「コピースペース」と呼び、デザイナーにとっては非常に重要なポイントです。
写真を撮る際には、コピースペースを意識して構図を考えることが売れる写真撮影には大切です。コピースペースがある写真は、デザインする側にとって使いやすく、効果的な広告やコンテンツを作ることができます。
しかし、コピースペースがある写真は、ちょっと違和感を感じるかもしれません。プロの写真を参考に、実際に写真を購入するターゲットを予測しながら撮影しましょう。
私はよく、写真ACを利用しますが、文字を入れやすい余白のある写真はとても重宝します。
売れないレベルの写真の特徴は、前述とは反対です。
写真を販売する場合は、ストックフォトサービスに投稿し、採用されなければなりません。以下のような写真は売れません(採用されません)のでご注意ください。
売れないレベルの写真の特徴を解説します。
やはり技術的な問題は大きく、ピンボケやブレ、歪み、色合いが悪いなどの写真は採用されません。
例えば、ピンボケ写真を撮ってしまう場合は、三脚を使い手ブレ防止する、シャッター速度を上げるなどの工夫が必要です。
ストックフォトサービスは、審査の基準はサイトによって違いますが、広告写真として使えないレベルと判断されたものは却下されます。
普段から垂直水平、ブレやノイズなしの写真を撮るよう心掛けましょう。
似たような写真を何枚も投稿すると、類似の画像とみなされて採用されにくくなります。表現方法を工夫し、基本の形を決めたら、少し変化を加えた写真(例えば、カメラポジションやアングルの違いなど)を3枚程度投稿するようにしましょう。
撮影する写真をどんな人が使うのか予測して、使い道に合わせて撮影・販売するよう心掛けましょう。
知的財産権の侵害に関する写真はNGです。
人物が特定できる写真の場合、肖像権使用許諾書が必要です。
小物や衣装のブランド名やロゴが商標として登録されている場合には、その商標を使用することに対して商標権者の許可が必要となります。
また、屋内での撮影や私有地での撮影においては、場所の所有者や管理者からの許可が必要です。
ここまでいろいろお伝えしてきましたが、あまり難しく考えることはなく、ストックフォトサイトのルールを守っていけば、NGになることは少ないでしょう。
ここまで、売れるレベルの写真作りのコツをお伝えしてきました。
ここからは、たくさんあるストックフォトの中から有名なサイトを3つご紹介します。
ストックフォトサービスで得られる報酬と収入例を、3つのサイトを参考に紹介します。
まあ、いきなり流石にこの金額を稼ぐのは無理ですが、始めのうちはお小遣い稼ぎできればラッキー!くらいに思っておきましょう。
ダウンロードされると報酬がもらえるので、趣味で副業が始められます!
PIXTAは、日本の企業が運営しているため、日本のビジネスや文化に特化した写真素材が豊富に揃っています。埋もれたクリエイターの才能を伸ばし活かす様々な機会を提供することをミッションとしていますので、写真クリエイターとして活躍したい人におすすめのサービスです。
Adobe Stockは審査が厳しいといわれていますので、はじめは報酬を目的とするのではなく、腕試しと思って挑戦してみてはいかがでしょうか。
次に、写真を売れるレベルにする撮影方法をお伝えします。
詳しく説明します。
売れる写真を撮影するには、ある程度高画質に撮影できる機材が必要です。
しかし、一眼レフやミラーレスカメラのような高いカメラでなければ撮れないわけではありません。最近のカメラは超優秀なので、いまお手持ちのコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)や、性能の良いスマートフォンカメラでも、売れる写真は撮影は可能です。
実際に、個人が自然な日常シーンを撮影した写真が最近人気を集めていて、スマートフォンで撮影した写真を扱う販売サイトも存在します。そのため、写真販売はお小遣い稼ぎに最適なのです。
ただし、売れる写真を撮るためには、ちょっとしたコツがあります。いくつかあるのですが、その中でも重要なのは「光量」、つまり光の量を上手に扱うことです。
普段、写真を撮ろう!と思ったときは、まず自分が決めた被写体を見ますよね。被写体そのものだけを見てパシャパシャと撮影しておしまい。これだと、思い描いた写真になっていなかった、なんてことになりかねません。光の当たり具合や角度によって、被写体の色や質感が変わるからです。
カメラは光を集めて画を作り出すので、光を扱えるようになるとグッと素敵な写真を撮れるようになります。
プロのフォトグラファーなら照明器具など持っているかもしれませんが、素人の私たちは明るい環境で、自然の光を味方につけて撮影していきましょう。
コンデジ(コンパクトデジタルカメラ)は持ち運びのしやすさが人気の理由の一つです。気軽に写真を撮りたい方にピッタリですね。
うまく光を扱えるようになって、もっと魅力的な写真を撮りたい!と思ってから、高額なカメラの購入を検討しても十分間に合います。
写真を撮る場合、複数の構図やバリエーションを用意することを心がけましょう。
被写体を撮影中、いろいろなアングル(角度)からトライしてみると、雰囲気の違う写真を撮れることに気が付きます。例えば、大きな木を下から上に見上げて撮影した場合、空の光がキラキラして、まるで自分の未来が輝いているかのように感じます。普段、何気なく撮影した写真とは、まるで違う感覚になりますよね。
人物写真であれば、喜怒哀楽を表現したバリエーションのある表情を撮りましょう。表情のバリエーション違いを撮影しておくと、購入者が求める写真を提供できます。
ちょっとした撮り方のコツで写真がグッと素敵になります!
ストックフォトで審査に通らないレベルの写真を売れるレベルにする写真の編集方法があります。
例えば、IOS感度(光を感じる強弱)が高くてノイズの多い写真。「ノイズ」とは写真がザラザラしているように見えたり、実際にはない線などが入ったりすることです。こういったときに画像編集ソフトを使います。多くの方はAdobe PhotoshopやLightroomでノイズを除去します。
投稿するサイトの基準を満たすよう編集できる基本的なレタッチ技術があると、審査に通過しやすくなります。
編集ソフトでは、色の調整や光を演出する方法など、さまざまな機能があります。ですが写真が不自然に見えたり、色合いが変わってしまうため、やりすぎには注意しましょう。
ここまでで、売れるレベルの写真を投稿できる知識を得られました。
より多くの方に見ていただくために、ストックフォトで売れる写真を販売するちょっとしたコツをお伝えします。
ぜひ、実践してください!
撮影した写真を投稿するときは、タイトルや検索のタグ付けが重要です。
「タグ」とは、あなたの写真を説明するためのキーワードです。
ストックフォトのユーザーは、キーワードで検索して好みの写真を手に入れます。このときに、きちんとヒットするタイトルやキーワードの設定がされているかで、『売れるかが決まる』と言っても過言ではありません。
例えば、女性のノマドワーカーの写真を売りたいとするならば、「女性、パソコン、カフェ、コーヒー」などをタグ付けします。タグ付けされた順番が検索結果に影響するので、写真と関連性の高い単語から設定していきましょう。
タグ付けは単語で設定し、5個以上の登録をおすすめします。関連性の高いタグ付けのポイントは、あなたの写真を検索者が見た時に、その写真からタグを連想できるかです。ユーザーの目線でタグ付けしましょう。
逆に、関連性の低いタグ付けはしないようにします。写真に関係のないタグを入れてしまうと審査に落ちてしまうかもしれません。
数ある投稿写真の中で、いかにユーザーの皆さんに見つけてもらえるか、が売れる写真を販売するコツとなります。
いくら素敵な写真であっても、いつでも売れるわけではありません。売れる写真を販売するには、投稿するタイミングがあります。
例えば季節感のある写真は、3ヶ月ほど前から投稿するのが効果的です。ストックフォトのユーザーの多くは、シーズンの3ヶ月前からリサーチを始めます。そのタイミングに合わせることで、たくさんのユーザーに写真を見てもらえます。
また、イベントや祭りの写真も、開催前に投稿すると需要が高まります。投稿するタイミングを考慮することが、写真を販売するコツとなります。
売れるレベルの写真を撮るコツや、売れる販売方法をお伝えしてきました。
私たちは、普段から写真を撮影しています。ですから、売れるレベルの写真を撮るためにもう一工夫し、基礎やスキルをどんどん身につけていきましょう。
地味ではありますが、コツコツと努力していくことが大切です。はじめて自分の写真が売れた時は、何物にも代えがたい喜びにかわりますよ。
カメラマンの稼ぎ方についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてください。
この記事を書いた人
古中美由紀