今までの仕事の経験や専門知識を活かし、パソコン1台とネットワークがあればはじめられる副業コンサルタント。
短時間で、得られる収入も高いため、スキマ時間を活用した主婦の副業としても注目されています。
この記事では、主婦が副業としてどんなコンサルティングができるのか、またコンサルタントのはじめ方をわかりやすく解説しています。
コンサルタントとは、コンサルティングをする人のことで、コンサルティングとは、専門家の立場で企業や個人の相談にのり、解決するための方法を提示することです。
つまり、コンサルタントは専門知識を活かして、誰かの困り事の解決策を考えたり、解決してあげたりする人。
身近な例をあげてみると、キャリアコンサルタントはあなたがどのような仕事をしたいのか、話を聞いてくれたうえで、必要な資格や、どのような働き方があるかを教えてくれます。
キャリアコンサルタントなど、国家資格が必要なものも一部ありますが、資格がなくても、あなたの専門知識や得意なことがあって、誰かの役にたてるのであれば、コンサルタントをすることはそう難しくはありません。
副業としてコンサルタントをしたいのであれば、あなたが今まで会社で経験した仕事や、得意なことで、かつ「世の中に相談したい人がいること」は無いかを、考えてみましょう。
パソコンの操作が得意で、さまざまなソフトウェアやサービスに関する知識も豊富であれば、ITコンサルタント、Web系コンサルタントなどができる可能性があります。
また、経営企画部門で会社全体の戦略を立てるような仕事をしているのであれば、経営や戦略のコンサルタント、人事の仕事であれば人事系のコンサルタントができるでしょう。
それぞれ、どのような仕事か解説します。
ITコンサルタントは、活躍の幅が広く、需要のある仕事です。
小規模なものでいえば、1人起業家や個人経営の店など、パソコンが不得意な経営者からどんなことをしたいのか話を聞き、最適なソフトウェアやサービスを選定する仕事が考えられます。
また、社内でSEをしていてプログラミングの知識があれば、中小規模の会社からシステム開発を受託することもできるでしょう。
WEB系コンサルタントも、様々な働き方があります。
多くの事業者がホームページを持ってはいるものの、WEBのアクセス解析や、SEO対策まではわかる人がいなくて、手が回っていない現状があります。
また、Facebookやインスタグラム、LINEなどのSNS運用や、広告運用のアドバイスをすることは、マーケティングが得意な人にとっては手軽にできるので、人気の副業でもあります。
経営コンサルタントは、会社の経営に関する知識で財務状況などをみながら、経営改善のアドバイスをしたり、第3者として経営者の経営判断に助言をしたりします。会社の経営中枢にいた経験が役立つ仕事です。
戦略コンサルタントは、会社の商品・サービスについて、ブランディングやマーケティングの相談にのります。新規事業を立ち上げた経験や、商品・サービスのプロモーションや販売の経験があると有利。
人材会社や人事部での経験があれば、採用コンサルタントとして採用に悩む企業にアドバイスをしたり、キャリアコンサルタントとして、個人の相談にのったりすることができます。
キャリアコンサルタントは、国家資格でもあるので、人事の経験がある人は資格取得をすることで、より信頼されて仕事が増える可能性もあります。
副業としてスタートするのであれば、まずは短時間だけの業務でよいスポットコンサルがおすすめです。
スポットコンサルというのは、1回1時間などの単位で時間を決めて、その範囲で企業や個人の相談を聞き、助言をしていくものです。
主婦の場合、副業に充てられる時間は、家事や子育てのスキマ時間になるので、お子さんが幼稚園や学校に行っている午前中の1時間などからはじめてみましょう。
副業としてコンサルタントをする際は、まずはあなたが何の分野でコンサルティングをするのかを決めなければいけません。
前半でお伝えしたように、あなたが今まで会社で経験した仕事や、得意なことで、かつ「世の中に相談したい人がいること」を考えてみましょう。
そして、実際にコンサルタントを必要としている人を探しに行くのです。具体的には下記の流れで準備をします。
一つひとつ見ていきましょう。
最初にすることは、あなたのキャリアを振り返ることです。
社会人として働いた経験を振り返り、どんな事でコンサルティングができそうかを考えてみましょう。
業務の経験を書き出して、その横にあなたの強味があればメモしていきます。その際、数字を意識してみてください。
など、他の多くのコンサルタントとの差別化になるポイントが見つけやすくなりますよ。
ひと通り書き出したら、あなたのコンサルティングサービスの内容を検討します。
その際、世の中に「相談したい人がいること」が重要。
当然のことですが、お客さまがいなければビジネスとして成立しません。
提供するサービスが決まったら、コンサルタントしてマッチングサービスに登録してみましょう。
「XXXコンサルタント マッチング」と、XXXのところにあなたの分野を入れて検索すると、その分野に強いマッチングサービスが表示されます。
マッチングサービスのサイトをひとつひとつ確認して、希望する条件に合いそうなものに登録してみましょう。
すぐには見つからない可能性もあるので、 2つ以上の登録がおすすめです。
最初のサービスは、友人や知人または紹介で提供するという方法もあります。
例えば、キャリアコンサルタントであれば、個人の相談にのることができるので、「娘の就活の相談にのってほしい」、「転職を考えているから話を聞いて」などと、気軽に声をかけてもらえる可能性もあります。
【初回3名だけ、モニター価格で】というようにしても、「ちょうど誰かに相談したかった」という人が来やすくなります。
ここからは、コンサルタントを副業にするメリットについて考えてみましょう。
「コンサルタント」というと、少しハードルが高いように感じる方もいるかもしれませんが、あなたのスキルや経験を必要としている人の、役に立てる仕事です。
また、主婦にとっては家事や育児のスキマ時間にできるのも魅力ですね。
今までのスキルや経験を活かせるので、新たな知識をゼロから学ぶ時間やお金をかけずに始められる点は、とても大きなメリットです。
特に専門性が高く、需要のある分野のコンサルティングができると、高単価で働くことも期待できます。
スポットコンサルの場合、1回1時間程度の時間で済むため、スキマ時間を有効に活用することができます。
週に2回とか、自分で決めてしまえば、今まで通り習い事をしたり、友人たちとのランチも楽しんだりしながら、副業でお小遣いを稼げるようになります。
コンサルティングをマッチングするサイトも増えていますし、個人の知見を売り買いするサイトを個人で利用する方も増えています。
ライバルも多いですが、コンサルティングを必要としている方も多いのです。
どんなジャンルでコンサルタントをしたらいいのか迷っている人は、まずはサイトを見て案件をみながら、自分の経験を活かせるジャンルを決めてみるのもおすすめですよ。
分野にもよりますが、スポットコンサルの場合1時間あたり数千円〜数万円の報酬が得られます。
あなたのコンサルティングが役に経てば、マッチングサイトで高評価を得られ、高評価がつけば、自然と選ばれるようになってきます。
働く時間を増やしたり、単価を上げたりすることで、収入アップが見込めます。
会社員として働いた経験はあっても、コンサルタントとして働くのは初めてという方が多いでしょう。
ここからは、コンサルタントとして働く前に、知っておくべき注意やデメリットをお伝えします。
当然のことですが、コンサルティングでお客様の話す内容は全て機密事項と捉えます。
万が一の場合には、損害賠償を請求されることもあるので、特に自宅からオンラインでコンサルする際は、パソコンのセキュリティ対策、話を家族や他人に聞かれないように十分に配慮します。
コンサルタントマッチングサイトに登録するときの、規約をきちんと読みルールを守りましょう。
キャリアコンサルタント、税理士など、資格が必要なものは、いつでも提示できるように準備をしておきます
。資格が無い者がサービスを提供すると、罰せられるケースもありますので、気になる方は自分で調べたり、マッチングサイトの担当者に確認をとったりすることをおすすめします。
主婦の場合はあまり関係がありませんが、会社員が副業をするときには利益相反にならないよう、気をつけなければなりません。
利益相反とは2つ以上の立場で、相反する利益を追求することです。
例えば、あなたが大手コンサル会社の社員として、企業に高額のコンサルタント報酬で提供しているサービスを、個人が副業で安価で提供したり、副業でライバル会社の広告運用などを請け負ったりするのも該当する場合があります。
また、会社に「副業を禁止する」という、職務規定があるのに、副業をすることも利益相反や職務規定違反に問われます。
副業が届出制の場合は、副業の内容によって会社が判断をするケースも。
退職時に、競業避止義務(きょうぎょうひしぎむ)といって、半年とか1年間の制限付きで、競合企業への転職や同業での起業を制限されていないかを確認しましょう。
収入が20万円を超えたら、確定申告が必要となる場合もあります。気になる方は、下記の記事もご覧ください。
いかがでしたでしょうか。コンサルタントというと固いイメージがあるかもしれませんが、「インスタグラム運用コンサル」、「英文翻訳コンサル」、「メルカリコンサル」、「恋愛コンサル」など、ジャンルはとても豊富。
興味を持った方は、知識や経験を活かして、コンサルタントに挑戦してみてはいかがでしょうか?
この記事を書いた人
鈴木恵理